ART
京都にギャラリー〈ミナ ペルホネン ガッレリア ノーラ〉がオープン。
| Art, Fashion, Travel | casabrutus.com | photo_Makoto Ito text_Mako Yamato
昭和初期の名建築・寿ビルディング最上階に〈ミナ ペルホネン〉が新たなギャラリーをオープンした。皆川 明の個展『カタワラ』でスタートした、京都で7つ目となる空間に皆川が込めた思いとは?
京都の中心・四条河原町にあって昭和2(1927)年から変わらない姿を今に受け継ぐ寿ビルディング。石張りの玄関や窓枠、階段の木の手すりなどノスタルジックな意匠を持つ近代モダン建築であり、国の登録有形文化財でもある。近年、ビルの顔ともいえるのが〈ミナ ペルホネン〉。2006年にオープンした京都店を皮切りにビル全体で6店舗を展開し、6月30日には新たなスペースをオープンした。
「私たちが直営店を出すときに大切にしているのは、地元に根付いた場所であること。建てられてからもうすぐ100年になるこの建物も、原型を留めながら受け継がれてきています。京都店をやらせていただきながら感じたのは、古い歴史的なビルに様々な文脈の店が入ってしまうと場自体の空気が見えづらくなってしまうということ。私たちもビルの一部をお借りする立場ではありながら、このビルの特徴を、ほかのショップの皆様と一緒に形作っていければと考えるようになりました」と皆川は振り返る。
「これまでにも、このビルに空き部屋ができるたびに、新たにお借りするかどうかを検討しながら、いろんな新しい取り組みを行ってきました。新たなギャラリーを開いた空間は、30年以上にわたりテキスタイルに特化したギャラリー〈ギャラリー ギャラリー〉があった場所。それならテキスタイルをデザインしている私たちたちが引き継ぎますと伝えたのが始まりでした」
「私たちが直営店を出すときに大切にしているのは、地元に根付いた場所であること。建てられてからもうすぐ100年になるこの建物も、原型を留めながら受け継がれてきています。京都店をやらせていただきながら感じたのは、古い歴史的なビルに様々な文脈の店が入ってしまうと場自体の空気が見えづらくなってしまうということ。私たちもビルの一部をお借りする立場ではありながら、このビルの特徴を、ほかのショップの皆様と一緒に形作っていければと考えるようになりました」と皆川は振り返る。
「これまでにも、このビルに空き部屋ができるたびに、新たにお借りするかどうかを検討しながら、いろんな新しい取り組みを行ってきました。新たなギャラリーを開いた空間は、30年以上にわたりテキスタイルに特化したギャラリー〈ギャラリー ギャラリー〉があった場所。それならテキスタイルをデザインしている私たちたちが引き継ぎますと伝えたのが始まりでした」
同ビルのミナ ペルホネンのショップとも共通する空気感の、大きな窓を持つ空間を薄いグレーに塗り、床には古材のフローリングを。長い間仕舞われていた木の扉も再び取り付けた。「基本的にはプレーンな状態の四角い空間。とはいえ、このビルらしさも残っているので少し温かみを持った柔らかい印象に」という言葉どおり、優しい光の中で作品を眺める時間が心地よい。
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