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北斎の《冨嶽三十六景》がレゴブロックに!? 『北斎づくし』展にも携わった橋本麻里が体験。
March 24, 2023 | Art, Design | PR | photo_Masaki Ogawa text_Keiko Kamijo
まるで模写をしていくように、小さなパーツを組み合わせて一枚の絵を作り上げる。時間をかけて絵を構築していくプロセスで、絵に秘められた絵師の気持ちに一歩近づくことができるかもしれない。日本美術に造詣の深いライターの橋本麻里さんと一緒に作る、レゴ®️アート 北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》。
手を動かしながら小さなパーツを組み合わせていくことで、無数の形が生まれるレゴブロック。最初は設計図通りに作っていたとしても、作って、壊してを繰り返すことで、新たなクリエイティビティが発揮され、時に逸脱して想像を超えるものが生まれる。それが、レゴブロックの楽しみでもある。
そんなレゴブロックの楽しみを充分に味わいながら、名作絵画について深く学ぶことができ、ウォールアートとして展示もできるのが「レゴ®️アートシリーズ」。今回は、日本美術に造詣が深く、2021年に開催された葛飾北斎生誕260年記念企画特別展『北斎づくし』で、作品の展示企画を務めたライター/編集者の橋本麻里さんに、シリーズの最新作である、レゴ®️アート 北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》を作ってもらい、自宅に飾ってみてもらった。
そんなレゴブロックの楽しみを充分に味わいながら、名作絵画について深く学ぶことができ、ウォールアートとして展示もできるのが「レゴ®️アートシリーズ」。今回は、日本美術に造詣が深く、2021年に開催された葛飾北斎生誕260年記念企画特別展『北斎づくし』で、作品の展示企画を務めたライター/編集者の橋本麻里さんに、シリーズの最新作である、レゴ®️アート 北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》を作ってもらい、自宅に飾ってみてもらった。
「小さな頃はデュプロ(レゴブロックの代表的なシリーズ)で謎の建物ばかり造っていました」という橋本さんだが、レゴブロックに触るのは数十年ぶり。パッケージを開けると「こんなにパーツの種類が増えているのにも驚きましたし、微妙な色彩まで再現されているんですね」。まずは、葛飾北斎という絵師、そして彼が《冨嶽三十六景》に取り組んだ経緯について伺った。
「葛飾北斎は江戸の浮世絵師と認識されていますが、幕末を生きた人物で、その晩年と洋画家・高橋由一の青春時代とが重なっており、むしろ近代に近い作家です。また彼は90年の人生の中で70年近くという非常に長い期間活動した絵師でもあります。
彼のキャリアの中で《冨嶽三十六景》に取り組んだのは、70歳を過ぎてから。それまではモノクロや2〜3色の作品がほとんどでした。北斎は生涯挑戦を続けた絵師ですが、70代にして錦絵(多色刷り木版画)と風景画というテーマに挑戦しました」
「葛飾北斎は江戸の浮世絵師と認識されていますが、幕末を生きた人物で、その晩年と洋画家・高橋由一の青春時代とが重なっており、むしろ近代に近い作家です。また彼は90年の人生の中で70年近くという非常に長い期間活動した絵師でもあります。
彼のキャリアの中で《冨嶽三十六景》に取り組んだのは、70歳を過ぎてから。それまではモノクロや2〜3色の作品がほとんどでした。北斎は生涯挑戦を続けた絵師ですが、70代にして錦絵(多色刷り木版画)と風景画というテーマに挑戦しました」
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