ART
長場雄 × ルーブル美術館!〈UT〉から注目コラボが登場。
January 29, 2022 | Art, Design, Fashion | casabrutus.com | photo_Kenya Abe text_Mariko Uramoto
ユニクロのTシャツブランド〈UT〉と〈ルーブル美術館〉が行っているコラボコレクション。その最新作を手がけたのは、アーティストの長場雄。世界的な美術品をモチーフにドローイングを手がけた長場に、その制作秘話や〈ルーブル美術館〉との驚きのつながりなど、話を伺いました。
ユニクロと〈ルーブル美術館〉がパートナーシップを組んだのは2021年。ユニクロが協賛する教育プログラムを館内で開催するほか、継続的に〈UT〉からコラボレーション商品を発表している。1月31日からはアーティストの長場雄を迎え、〈ルーブル美術館〉に所蔵されている名作を描き下ろしたTシャツをリリースする。
世界最大級の美術館には約35,000点という充実したコレクションが所蔵されているが、今回モチーフになったのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、フェルメールの《天文学者》といった絵画作品や、翼を広げた女性の大理石像《サモトラケのニケ》、古代エジプト美術の彫刻《タニスの大スフィンクス》など、全7作品。
「”美術館”と聞いて最初に思い浮かべるのが〈ルーブル美術館〉です。それぐらい大きな存在で、そことコラボできると聞いたときは、純粋にとても嬉しかったですね。どの作品を描くかについては、事前にユニクロと〈ルーブル美術館〉の方から候補作品をいくつか挙げてもらって、そこから選びました。僕の場合モチーフはかなり重要で、自分のタッチが活きるもの、見た人が”あれだ!”とすぐ分かるような有名な作品がいいなと思って、その2点を基準に絞り込みました」
世界最大級の美術館には約35,000点という充実したコレクションが所蔵されているが、今回モチーフになったのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、フェルメールの《天文学者》といった絵画作品や、翼を広げた女性の大理石像《サモトラケのニケ》、古代エジプト美術の彫刻《タニスの大スフィンクス》など、全7作品。
「”美術館”と聞いて最初に思い浮かべるのが〈ルーブル美術館〉です。それぐらい大きな存在で、そことコラボできると聞いたときは、純粋にとても嬉しかったですね。どの作品を描くかについては、事前にユニクロと〈ルーブル美術館〉の方から候補作品をいくつか挙げてもらって、そこから選びました。僕の場合モチーフはかなり重要で、自分のタッチが活きるもの、見た人が”あれだ!”とすぐ分かるような有名な作品がいいなと思って、その2点を基準に絞り込みました」
今回描き下ろした作品の中でも、特に思い入れがあるというのが《モナ・リザ》。長場が今の作風を確立した初期の頃にトライした作品でもある。
「《モナ・リザ》は、一言で表現できない不思議な魅力を持った作品ですよね。僕は、割とラフな表情をしていると思っていて、そのような印象で描いていたんですけど、美術館側からは”もうちょっと綺麗じゃないでしょうか?”とツッコミが入りまして(笑)。美人の解釈って色々あって面白いなと思いながら、何度か描き直しました。実はドローイングを描き始めた頃に《モナ・リザ》に挑戦したのですが、当時よりも今の方が洗練された気がします。昔は線がもっとザクザクとしていて荒削り感がありましたが、今はもうちょっと線が柔らかくなったかなと感じます」
「《モナ・リザ》は、一言で表現できない不思議な魅力を持った作品ですよね。僕は、割とラフな表情をしていると思っていて、そのような印象で描いていたんですけど、美術館側からは”もうちょっと綺麗じゃないでしょうか?”とツッコミが入りまして(笑)。美人の解釈って色々あって面白いなと思いながら、何度か描き直しました。実はドローイングを描き始めた頃に《モナ・リザ》に挑戦したのですが、当時よりも今の方が洗練された気がします。昔は線がもっとザクザクとしていて荒削り感がありましたが、今はもうちょっと線が柔らかくなったかなと感じます」
どの作品もシンプルな線画で描かれているが、見れば見るほど、モチーフとなった作品がリアルに浮かび上がってくる。
「制作中は、どの線を残して、どこを消すのかということを考えます。さらに、どうやったら面白さが出るだろうとか、作品の魅力が増すにはどうしたらいいんだろうということも。キャンバスに描くのか、Tシャツとして着ることを前提にして描くのか、そこにアプローチの違いはないです。今回コラボするにあたって、元ネタの作品をよくよく観察していたのですが、当時の絵画って本当に細かいところまで描きこまれていて、見れば見るほど様々な発見がありました」
「制作中は、どの線を残して、どこを消すのかということを考えます。さらに、どうやったら面白さが出るだろうとか、作品の魅力が増すにはどうしたらいいんだろうということも。キャンバスに描くのか、Tシャツとして着ることを前提にして描くのか、そこにアプローチの違いはないです。今回コラボするにあたって、元ネタの作品をよくよく観察していたのですが、当時の絵画って本当に細かいところまで描きこまれていて、見れば見るほど様々な発見がありました」
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