ART
フィリップ・ワイズベッカーが見た日本の日常。道具や建物を描いた新作・近作約80点を展示。
| Art, Design | casabrutus.com | photo_Toshiaki Miyamoto text_Chiyo Sagae
日本をこよなく愛するフランス人アーティスト、フィリップ・ワイズベッカー。彼が日本で見つけた道具、建物、道端などのオブジェなどを描いた作品約80点を集める展覧会が、〈ギャラリーエークワッド〉で開催中です。
日常の何気ないオブジェにフィリップ・ワイズベッカーが注ぐ視線は、とびきり新鮮で暖かい。アーティストが出合うさまざまなモノへの驚きや発見の歓びがそのまま落とし込まれた作品は、観る人の日常を生き生きとさせてくれる不思議な力がある。
〈GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)〉で開催中の『フィリップ・ワイズベッカーが見た日本 大工道具、たてもの、日常品展』は、日本の大工道具や建物、和室空間から道端の車止めや標識、ゴミ箱までを描いた新作・近作約80点を展示。私たち日本人にとっては見慣れた(つもりの)風景やオブジェの、不思議さや魅力を再発見させてくれる。
ワイズベッカーにとって、今年は日本で初めて行った展覧会から20年目となる節目の年。これまでも日本の風景やオブジェを多数描いてきたが、今回は“自作家具にペンキを塗ったシミが残る紙”や、「着物の型紙のよう」だと貼り合わせて直した”破れた包装紙”など、長年手元に置いていた愛着ある素材に描くといった新たな試みも。日本の日常にある、暮らしの必要性や工夫から生まれたモチーフを、自身の思いや時代の痕跡が残るものに描いたのである。「その出会いは思いのほか新鮮で、エキサイティングだった」とワイズベッカーは語る。
〈GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)〉で開催中の『フィリップ・ワイズベッカーが見た日本 大工道具、たてもの、日常品展』は、日本の大工道具や建物、和室空間から道端の車止めや標識、ゴミ箱までを描いた新作・近作約80点を展示。私たち日本人にとっては見慣れた(つもりの)風景やオブジェの、不思議さや魅力を再発見させてくれる。
ワイズベッカーにとって、今年は日本で初めて行った展覧会から20年目となる節目の年。これまでも日本の風景やオブジェを多数描いてきたが、今回は“自作家具にペンキを塗ったシミが残る紙”や、「着物の型紙のよう」だと貼り合わせて直した”破れた包装紙”など、長年手元に置いていた愛着ある素材に描くといった新たな試みも。日本の日常にある、暮らしの必要性や工夫から生まれたモチーフを、自身の思いや時代の痕跡が残るものに描いたのである。「その出会いは思いのほか新鮮で、エキサイティングだった」とワイズベッカーは語る。
他にも、パリにあるワイズベッカーのアトリエを氏自ら案内する映像や、制作で用いるノート(ノート自体も自作)、日本から持ち帰ったお気に入りの道具なども展示する。さらに今年は本人が来日できないこともあり、パリと東京をオンラインで繋いだロングインタビューの映像も公開。ワイズベッカーの創作の源泉を垣間見る多彩な企画も合わせて楽しみたい。
『フィリップ・ワイズベッカーが見た日本 大工道具、たてもの、日常品』展
〈GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)〉
東京都江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1階。~11月20日。10時~18時(土曜・最終日は~17時)。日曜・祝日、10月10日、10月24日、11月7日休。入館料無料。
