ART
3年に1度の芸術の祭典、『ヨコハマトリエンナーレ2020』がスタート!
July 17, 2020 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
7月17日より『ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」』がはじまる。今年のアーティスティック・ディレクターは、ニューデリーを拠点に活動するラクス・メディア・コレクティヴ。宇宙誕生の瞬間に発せられた光の破片を意味する“AFTERGLOW=残光”というタイトルのもと、多くのアーティストの作品が公開されている。
20周年の節目を迎える『ヨコハマトリエンナーレ』が、7月17日より開催となる。今年のアーティスティック・ディレクターは、インドのニューデリーを拠点に活動するアーティスト集団ラクス・メディア・コレクティヴ。世界中から60を超えるアーティストの作品が集まる芸術の祭典が、約3ヶ月にわたり繰り広げられる。
タイトルは、“AFTERGLOW=残光”。かつてアナログテレビの砂嵐には、ビッグバンの名残である宇宙からの電磁波が含まれていたという。そうした、我々が知らずのうちに触れている宇宙からの光の破片を、“AFTERGLOW”と表現。宇宙から届く破壊のエネルギーが地球の創造の営みを生み出したように、現代社会も破壊と再生が循環しながら成り立っている。ラクスは、破壊のようにマイナスイメージを持つ“毒”や“悪”といった要素を排除することなく、共存する生き方をいかにして実現するかを問いかける。奇しくも今はコロナウイルスが世界規模で猛威を奮っており、昨年に決めたこのタイトルが、現在においてより重要なメッセージを放っている。
タイトルは、“AFTERGLOW=残光”。かつてアナログテレビの砂嵐には、ビッグバンの名残である宇宙からの電磁波が含まれていたという。そうした、我々が知らずのうちに触れている宇宙からの光の破片を、“AFTERGLOW”と表現。宇宙から届く破壊のエネルギーが地球の創造の営みを生み出したように、現代社会も破壊と再生が循環しながら成り立っている。ラクスは、破壊のようにマイナスイメージを持つ“毒”や“悪”といった要素を排除することなく、共存する生き方をいかにして実現するかを問いかける。奇しくも今はコロナウイルスが世界規模で猛威を奮っており、昨年に決めたこのタイトルが、現在においてより重要なメッセージを放っている。
参加アーティストたちは、ラクスの提示したタイトルを元に、独自の解釈を加えながら作品を展示。アメリカで庭の装飾によく使われるガーデンスピナーを用いたニック・ケイヴの《回転する森》や、毒素を持つ美しい植物をモチーフにしたインゲラ・イルマンの立体作品《ジャイアント・ホグウィード》など、多岐にわたる素材や展示方法の作品群が一同に会する。
また、「エピソード」と呼ばれるプログラムも開催される。これは、トリエンナーレを3年に1度のイベントと考えるのではなく、前の展覧会から次の展覧会へとつながる期間までをもトリエンナーレの一部として捉えた一連の企画。昨年の11月にラクスが発表したパフォーマンス『エピソード00 ソースの共有』を皮切りに、オンラインイベントやインスタレーションを継続的に開催。観客参加型のイベントも実施予定で、こちらも見逃せない。
また、「エピソード」と呼ばれるプログラムも開催される。これは、トリエンナーレを3年に1度のイベントと考えるのではなく、前の展覧会から次の展覧会へとつながる期間までをもトリエンナーレの一部として捉えた一連の企画。昨年の11月にラクスが発表したパフォーマンス『エピソード00 ソースの共有』を皮切りに、オンラインイベントやインスタレーションを継続的に開催。観客参加型のイベントも実施予定で、こちらも見逃せない。
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