ART
レトロかわいい “セリザワ・デザイン”250点がお蔵出し。
March 11, 2020 | Art, Design | casabrutus.com | text_Housekeeper
〈静岡市立芹沢銈介美術館〉で、「和と洋の架け橋」をテーマにした展示が4月5日〜7月5日に開催。芹沢銈介がデザインした250点におよぶアイテムと、コミカルな収集品の数々が登場します。
民藝運動の重要人物であり日本を代表する染色家・芹沢銈介(1895〜1984)。文明開化が始まった明治に生まれ、ヨーロッパの最新デザインの影響を受けたおしゃれでモダンな感覚を持っていたが、一方で日本の伝統をこよなく愛した人物でもあった。染色家としてデビューしてからも、「和」の親しさと「洋」の新しさを融合して、現代日本に違和感なく溶け込むデザインを数多く世に送り続けた。
本展ではその代表ともいえる、和紙に型染したカレンダーやクリスマスカードなどを展示。ほかにもブックデザイン、パッケージデザインなど、250点に及ぶ懐かしくも新しい芹沢のグラフィックデザインを目にすることができる。
柔らかくも温かみあふれる色使いで知られる染色工芸家であり、世界中の工芸品の収集家としても知られている芹沢。本展では芹沢の作品と合わせて、彼がコレクションし、その作風に影響を与えた品々を紹介する。
本展ではその代表ともいえる、和紙に型染したカレンダーやクリスマスカードなどを展示。ほかにもブックデザイン、パッケージデザインなど、250点に及ぶ懐かしくも新しい芹沢のグラフィックデザインを目にすることができる。
柔らかくも温かみあふれる色使いで知られる染色工芸家であり、世界中の工芸品の収集家としても知られている芹沢。本展では芹沢の作品と合わせて、彼がコレクションし、その作風に影響を与えた品々を紹介する。
今回芹沢の収集品から選ばれたのは、各国の人形や玩具など、70点にのぼる楽しげで愛らしい品々だ。花巻人形のだるま、中国のぬいぐるみの虎、スペインの土人形シウレイ、グアテマラの木彫りの動物など…思わず笑みがこぼれる愉快な仲間たちが訪れる人々を待ち受ける。民藝の楽しみを存分に感じられること間違いなしだ。
『セリザワ・デザイン ―和と洋の架け橋―』
〈静岡市立芹沢銈介美術館〉
静岡県静岡市駿河区登呂5-10-5。TEL 054 282 5522。4月5日〜7月5日。9時〜16時30分。月曜・4月30日・5月7日休(5月4日は開館)。観覧料420円。