ART
第一線で活躍する3人のフォトグラファーが撮るファッションの今。
July 18, 2019 | Art | casabrutus.com | text_Tomomi Kato
今、ファッション写真の存在価値って? 〈GYRE GALLERY〉で、野村訓市を仕掛け人に、3人のフォトグラファーによるファッション写真展が開催される。
〈GYRE GALLERY〉リニューアル第2弾として、野村訓市企画のもと20代~40代を代表する3名のファッションフォトグラファーたちが「今」を切り取る写真展を開催する。期間は7月20日~8月30日。
水谷太郎(44歳)、小浪次郎(33歳)、石田真澄(21歳)。第一線で活躍する3人の写真家がそれぞれ「ファッションフォト」というテーマのもと、制約から離れ、自由に制作、発表する。雑誌の企画編集・執筆、アートディレクションなどマルチで活躍する野村訓市が手掛けた今回の写真展のコンセプトだ。
野村は、「自分が生きたという証は、やがてこの世を去る時には、他人の心に残る思い出と写真でしか存在しない。そんな写真というものの価値観はどこにあるのだろう? 時代とともにいい写真の意味は変わる、特にファッションの世界においては。それはその時代の表情とともに移ろっていく。今のファッション写真とはなんなのだろう? そもそも雑誌で育った40代と、物心ついた頃から写真といえばデジタルの20代。限られたリソースの中で、時代を作る写真を必死に学んだ40代と、あらゆるイメージが氾濫する時代に生まれた20代。同じものをテーマに、それぞれの年代の写真家が小さな窓から覗き、その瞬間を切り取るとき、その裏にどんなストーリーが産まれるのかを僕たちは見たいのだ」とコメントを寄せる。
SNSの全盛の今、大きくその意味合いが変わってきたファッションフォトの存在価値、そしてその未来を、現代を生きる新たな世代に問いかける写真展と言えそうだ。
水谷太郎(44歳)、小浪次郎(33歳)、石田真澄(21歳)。第一線で活躍する3人の写真家がそれぞれ「ファッションフォト」というテーマのもと、制約から離れ、自由に制作、発表する。雑誌の企画編集・執筆、アートディレクションなどマルチで活躍する野村訓市が手掛けた今回の写真展のコンセプトだ。
野村は、「自分が生きたという証は、やがてこの世を去る時には、他人の心に残る思い出と写真でしか存在しない。そんな写真というものの価値観はどこにあるのだろう? 時代とともにいい写真の意味は変わる、特にファッションの世界においては。それはその時代の表情とともに移ろっていく。今のファッション写真とはなんなのだろう? そもそも雑誌で育った40代と、物心ついた頃から写真といえばデジタルの20代。限られたリソースの中で、時代を作る写真を必死に学んだ40代と、あらゆるイメージが氾濫する時代に生まれた20代。同じものをテーマに、それぞれの年代の写真家が小さな窓から覗き、その瞬間を切り取るとき、その裏にどんなストーリーが産まれるのかを僕たちは見たいのだ」とコメントを寄せる。
SNSの全盛の今、大きくその意味合いが変わってきたファッションフォトの存在価値、そしてその未来を、現代を生きる新たな世代に問いかける写真展と言えそうだ。
水谷太郎
小浪次郎
石田真澄
『LOOKIN THROUGH THE WINDOW』
〈GYRE GALLERY〉
東京都渋谷区神宮前5‐10‐1 GYRE 3F TEL 03 3498 6990。7月20日~8月30日。11時~20時。
