瀬戸内国際芸術祭 2019〈直島・沙弥島・女木島〉新作レポート
| Art, Travel | casabrutus.com | photo_Takuya Neda text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
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『瀬戸内国際芸術祭』が開かれる瀬戸内海。穏やかな内海に浮かぶ島々を船が行き来している。

五十嵐靖晃《そらあみ〈島巡り〉》。網は沙弥島・瀬居島・与島・岩黒島・櫃石島の5つの島の人々に編んでもらった。5つの色は黒が瀬戸内海の島に多い焼き杉の壁の色、黄色は夕日に染まる金色の海、赤は朝日、青は空や海、白は雲からとっている。

五十嵐靖晃《そらあみ〈島巡り〉》。逆光だと網が背景の海にとけ込み、朝日があたると輝く。「普段は意識しない自然の移り変わりを感じてもらえれば」(五十嵐)。

五十嵐靖晃《そらあみ〈島巡り〉》。この後、さらに西の島で網を編んでもらって網を延長し、秋会期に本島で展示する予定だ。

南条嘉毅《一雫の海》。製塩に使われていた道具が並ぶ。水車は人が上に乗って歩くことで回る珍しいタイプのもの。

南条嘉毅《一雫の海》。鍾乳洞のように結晶となった塩。

レオニート・チシコフ《月と塩をめぐる3つの作品》。沙弥島で歌を詠んだという柿本人麻呂の和歌を視覚化したもの。別室で、彼の故郷のウラル山脈を塩で表現したインスタレーションを展示する。

制作中のYotta《ヨタの漂う鬼の家》。海上生活者が使っていた「家船」(えぶね)がモチーフ。秋会期には実際に海に浮かべる予定だ。「排除された人、無視された人々がテーマ」だと彼らは言う。

マデライン・フリン+ティム・ハンフリー《ピボット》。シーソーに乗って話しかけるとAIが答えてくれるという作品。

アナヒタ・ラズミ《フードクラブ》。イランと日本の食をミックスして新しいレシピを考案し、またそれを通じて両国の関係を考える。
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