ARCHITECTURE
マルセイユの〈ユニテ・ダビタシオン〉|川合将人のインテリアスナップ
October 2, 2018 | Architecture, Design, Travel | casabrutus.com | text_ Masato Kawai
インテリアスタイリストが街で見つけた素敵な空間を紹介する連載第3回目は、ル・コルビュジエの〈ユニテ・ダビタシオン〉。色彩や家具の使い方は今見ても新鮮です。
こんにちは。今回は建築家のル・コルビュジエが、自ら考案した「モデュロール」の理論で設計し、世界に5つ建設された集合住宅〈ユニテ・ダビタシオン〉をご紹介します。
マルセイユの〈ユニテ・ダビタシオン〉は、戦後の住宅難解消を目的に1945年にフランス政府の委託を受けて計画され、1952年に完成しました。単身者から4人家族までを想定した23タイプの住戸があり、合計337戸、最大約1,600人が暮らすことができる巨大な建築です。中間階には街路のような廊下に沿って店舗が並び、地中海の美しい眺望を満喫できる屋上には、体育館や幼稚園、プールなども完備しています。
現在も多くの人々が実際に暮らしている内部には、見学可能な住戸だけでなく、コルビュジエの設計を宿泊しながら体験できるホテルに加え、テラス席のあるカフェレストランも併設。近年は屋上階の体育館などを利用した現代アートの展示空間〈MAMO〉もオープンし、新たな文化の発信地としても注目を集めています。
家具やキッチン、収納、階段など、各住戸設備の設計にはシャルロット・ペリアンやジャン・プルーヴェも協力していただけあって、現存するそれらを目にできるのもうれしいところ。外観や住戸内部の隅に至るまで、非常に見どころが多いので、それらを網羅したい人には、マルセイユ観光局によるガイド付きツアーへの参加をおすすめします。
マルセイユの〈ユニテ・ダビタシオン〉は、戦後の住宅難解消を目的に1945年にフランス政府の委託を受けて計画され、1952年に完成しました。単身者から4人家族までを想定した23タイプの住戸があり、合計337戸、最大約1,600人が暮らすことができる巨大な建築です。中間階には街路のような廊下に沿って店舗が並び、地中海の美しい眺望を満喫できる屋上には、体育館や幼稚園、プールなども完備しています。
現在も多くの人々が実際に暮らしている内部には、見学可能な住戸だけでなく、コルビュジエの設計を宿泊しながら体験できるホテルに加え、テラス席のあるカフェレストランも併設。近年は屋上階の体育館などを利用した現代アートの展示空間〈MAMO〉もオープンし、新たな文化の発信地としても注目を集めています。
家具やキッチン、収納、階段など、各住戸設備の設計にはシャルロット・ペリアンやジャン・プルーヴェも協力していただけあって、現存するそれらを目にできるのもうれしいところ。外観や住戸内部の隅に至るまで、非常に見どころが多いので、それらを網羅したい人には、マルセイユ観光局によるガイド付きツアーへの参加をおすすめします。
illustration Yoshifumi Takeda
川合将人
かわい まさと 雑誌、カタログ、広告などでインテリアスタイリストとして活躍。イベントの会場構成、ショップやハウスメーカーの空間を数多く手がけ、執筆活動も行っている。