ARCHITECTURE
レンゾ・ピアノの半世紀を振り返る。
『カーサ ブルータス』2018年10月号より
September 17, 2018 | Architecture | a wall newspaper | text_Megumi Yamashita
長らく建築界をリードしてきたイタリア人建築家レンゾ・ピアノ(1937年生まれ)。半世紀にわたる作品を振り返りながら、その創作工程及び人物像に迫る展覧会が、増改築になったばかりの〈ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ〉の新ギャラリーで開催になる。
リチャード・ロジャースと共同でコンペを経て設計した〈ポンピドゥーセンター〉(1977)で世界的な注目を浴びたのち、ピアノは1981年にオフィスを地元ジェノヴァに設立。日本でも関西国際空港(1994)、熊本の牛深ハイヤ大橋(1996)、 銀座のメゾン・エルメス(2001)で知られるように、規模もタイプも異なる100余りの作品を世界各地に建ててきた。
今展ではその中から16作をセレクトし、実物大模型からオリジナルのドローイングや写真などで詳しく展示する。このために制作されたピアノの創作工程や日常を追った映像もあり、構造からディテールまで一貫したデザインを目指す独特な作風と世界観に迫る。
〈Royal Academy of Arts〉6 Burlington Gardens, Piccadilly London W13 3ET
TEL (44)20・7300・8000。9月15日〜2019年1月20日。
10時〜18時(金〜22時)。無休。14ポンド。