猪飼尚司の「段階的リノベーションのススメ」#01|人生2度目の家づくり、始めました。
| Architecture | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Hisashi Ikai editor_Tami Okano illustration_ Kenji Oguro
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いかいひさし 大学でジャーナリズムを専攻後、渡仏。96年帰国し、フリーランスとして活動を開始。現在は、デザイン分野を中心に、国内外で取材を行う。本誌をはじめとした雑誌のほか、企業のブランドブックや展覧会や地場産業プロジェクトのサポートなどを手がける。最近の仕事に、〈アルテック〉企画展冊子『a chair≠the chair』、〈能作〉作品集『100のそろり』など。

猪飼邸、現状間取り図。広さ約60平米のワンルーム。購入時は押入れ付きの個室+リビングルーム、玄関周りは風呂、トイレ別という在り来たりな間取りだった。

ドアを開けると、モルタルで土間のように仕上げた床の先に、いきなりバスタブが現れる。

玄関と水回りを連続した一間に。窓が2ヶ所にあるので湿気がこもることもない。

左側の壁に敢えて厚みを持たせ、その内部に配管やトイレのタンクを収めてスッキリと。

パイン材のフローリングを部屋からキッチン前に伸ばし、連続性を保たせている。

大きな窓から外光が入るキッチン。掃除機などの収納スペースがないのが悩みだった。

アールのついたキッチン入り口は、お気に入りのポイント。既存のままに意匠を残した。
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