〈光の教会〉を国立新美術館に増築!? 型破りの安藤忠雄展をリポート。
September 28, 2017 | Architecture, Art | casabrutus.com | photo_Shin-ichi Yokoyama text_Yuka Uchida editor_Keiko Kusano
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1/1サイズで再現された〈光の教会〉。コンクリートで覆われた空間に十字の光が差す。実際の〈光の教会〉は、十字のスリットや開口部にガラスが嵌められているが、今回は安藤の最初のアイデアに忠実に、ガラスを嵌めずに施工された。
展示の導入は安藤のアトリエの再現コーナー。本棚やデスクがそっくりそのまま美術館内に現れた。
安藤の事務所である〈大淀のアトリエII〉(大阪市)模型
〈住吉の長屋〉の模型。このほかに会場には〈住吉の長屋〉の全図面が展示され、細かな書き込みなども見ることもできる。
〈住吉の長屋〉の模型(部分)。
〈住吉の長屋〉のスケッチ(部分)。
〈光の教会〉室内には3つのベンチが再現された。床やベンチには実際の〈光の教会〉と同じく、枕木が使用されている。十字のスリットや開口部にガラスが嵌められていないことで風が通り抜け、外の音も聞こえる。天候や時間帯を変えて、繰り返し訪れてみるのも面白い。
美術館内にこれだけの規模で設営をするとなると増築の申請が必要。施工費用も本物の建築を建てるのと変わらないくらいかかっているという。
〈光の教会〉スケッチ(部分)。
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