
ARCHITECTURE
【静岡・沼津】築110年の数寄屋造とモダン建築が融合する〈沼津倶楽部〉へ|甲斐みのりの建築半日散歩
| Architecture, Food, Travel | casabrutus.com | photo_Toru Kometani text_Minori Kai
日本一高い富士山と日本一深い駿河湾に囲まれる、風光明媚な静岡県沼津市。今から100年以上前、駿河湾の海岸に沿って広がる千本松原の一角に、明治生まれの粋人が数寄屋造りの別荘を建てたことに始まる〈沼津倶楽部〉へ。2025年4月にオープンした〈沼津倶楽部ギャラリー〉はじめ、渡辺明設計の宿泊棟や、数寄屋造りの茶亭を活かしたレストランを堪能。近隣にある菊竹清訓によるモダン建築の文学記念館や、ユニークな甘味処にも立ち寄った。
● 新旧の名建築が揃う〈沼津倶楽部〉。
富士山を仰ぎ、年間通して穏やかな気候の沼津市。駿河湾沿いに広がる千本松原一帯は、天皇家の御用邸はじめ政財界の要人の別荘が築かれた土地だ。歌人の若山牧水も風光明媚な景観に誘われ、晩年を家族と穏やかに海辺の家で過ごした。
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甲斐みのり
かい みのり 文筆家。旅、散歩、甘いもの、建築など幅広い題材について執筆。その土地ならではの魅力を再発見するのが得意。
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