ARCHITECTURE
瀬戸内海と曲線美が美しく溶け合う、SANAA設計の新アリーナ。
『カーサ ブルータス』2025年3月号より
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昨年11月、サンポート高松内に竣工した〈あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)〉。設計は妹島和世と西沢立衛による建築ユニットSANAAが担当した。
東からメインアリーナ、サブアリーナ、武道施設の3つで構成され、おおらかな流線型の大屋根を介して一つに繋がる。景観や海からの風を考慮し、全体の高さを抑えることで、讃岐平野の山々や瀬戸内海といった豊かな自然と調和する建築を実現した。アリーナ内部は、エントランスから観客エリアまでをシームレスにつなぐ。
記念すべき開館を2月24日に迎え、こけら落としはロックバンド・サザンオールスターズが飾る。最大1万人が収容できる中四国最大級の新アリーナは県民の期待を背負い、コンサート会場としての利用に限らず、各種スポーツのリーグ試合や展示イベントなど、新たな発信地としての役割を担う。
