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瀬戸内海に浮かぶ佐木島の半島をまるごとBIGがデザイン。〈NOT A HOTEL SETOUCHI〉Design by BIG
『カーサ ブルータス』2025年2月号別冊付録より
| Architecture, Design, Travel | PR | text_Sanae Sato illustration_Kenji Oguro
海外のスター建築家によるNOT A HOTELの計画が進行中! 新たにプロジェクトに参加したのは、ビャルケ・インゲルス率いるBIG。広島の山陽新幹線三原駅から約30分という抜群のアクセス芸予諸島の佐木島に建設中の〈NOT A HOTEL SETOUCHI〉。パノラマビューに息を呑む、3つのヴィラが誕生します。
デンマーク出身の世界的建築家、ビャルケ・インゲルス率いるBIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)が手がけるNOT A HOTELが、瀬戸内海の佐木島に2026年春に完成する。島には橋がかかっていないため、アクセスは主に船かヘリ。とはいえ山陽新幹線三原駅からすぐの三原港から高速艇と車を乗り継ぎ、約30分で緑豊かな離島にエスケープできるのは驚くべきことだろう。大小の群島が生み出す海と山の景色は、冬期にはしばしば霧に包まれ、水墨画のように幻想的な光景を生み出す。
独自のサステナビリティに対するアプローチや社会問題の解決に取り組むことでも知られるBIG。建築はユニークで型破りというイメージがあるかもしれないが、どれも敷地や条件を丁寧に読み解くことから導き出された結果であり、それは今回のプロジェクトでも同様だ。過去に建築計画が頓挫したため、開発途中で荒廃していた敷地の自然を元の状態に戻すことから始め、地形や既存の道路に沿った建築で自然への介入が最小限になるよう配慮されている。
日本の平屋を出発点に考えられたという3棟のヴィラは、“角度” にインスパイアされ《180》《270》《360》と名づけられた。それぞれ建物をカーブさせることにより、借景のように周囲の景観を最大限に室内に取り込んでいる。同時にヨーロッパのコートヤードのようなプライベートな空間も併せ持つデザイン。それぞれのヴィラには、プール、サウナ、ジム、マスターベッドルームに加えてゲストルームが2〜3部屋、書斎が備えられている。
独自のサステナビリティに対するアプローチや社会問題の解決に取り組むことでも知られるBIG。建築はユニークで型破りというイメージがあるかもしれないが、どれも敷地や条件を丁寧に読み解くことから導き出された結果であり、それは今回のプロジェクトでも同様だ。過去に建築計画が頓挫したため、開発途中で荒廃していた敷地の自然を元の状態に戻すことから始め、地形や既存の道路に沿った建築で自然への介入が最小限になるよう配慮されている。
日本の平屋を出発点に考えられたという3棟のヴィラは、“角度” にインスパイアされ《180》《270》《360》と名づけられた。それぞれ建物をカーブさせることにより、借景のように周囲の景観を最大限に室内に取り込んでいる。同時にヨーロッパのコートヤードのようなプライベートな空間も併せ持つデザイン。それぞれのヴィラには、プール、サウナ、ジム、マスターベッドルームに加えてゲストルームが2〜3部屋、書斎が備えられている。
素材や工法も、伝統的な日本建築のスタイルを踏襲しつつ、アップデート。瓦屋根のようなソーラーパネル、壁にはラムドアースと呼ばれる版築工法を採用。敷地の基礎を造るときに掘削した土を型枠に流し込み、この土地の記憶を残した土で作られた層が美しく積み重なる。インテリアは北欧と日本が融合した機能的でミニマルな “ジャパンディ” スタイル。ビャルケ自身も愛用するポール・ケアホルムの家具も多く取り入れる。
さらに敷地内のプライベートビーチには、海岸に面して90度のテラスも加わる予定。《90》《180》《270》《360》と、さまざまな角度からの風景を主役にしたリゾートの完成が待ち遠しい。
さらに敷地内のプライベートビーチには、海岸に面して90度のテラスも加わる予定。《90》《180》《270》《360》と、さまざまな角度からの風景を主役にしたリゾートの完成が待ち遠しい。
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