ARCHITECTURE
SANAAの大屋根、安藤忠雄による文化装置、緑溢れる公園…〈グラングリーン大阪〉の魅力を探る。
『カーサ ブルータス』2024年11月号より
October 9, 2024 | Architecture, Art, Culture, Design | a wall newspaper | photo_Haruhi Okuyama text_Mako Yamato editor_Keiko Kusano, Housekeeper
大阪駅前の貨物ヤード跡地で進む都市開発も2期に突入。ターミナル駅直結の都市公園として世界最大規模を誇る〈うめきた公園〉を中心に、イベントスペースや情報発信拠点〈PLAT UMEKITA〉を共有する大屋根、商業施設やホテル、文化装置〈VS.〉などを備え、感性を刺激する新たな街〈グラングリーン大阪〉が登場した。
大阪に残る最後の一等地として、2002年から開発が始まった「うめきた地区」。2013年にまちびらきした〈グランフロント大阪〉の西に位置し、着々と開発が進目られているのが〈グラングリーン大阪〉である。今年9月にはうめきた公園と北街区のノースタワーが先行開業。2025年春頃には南街区が、2027年度には全体のまちびらきが予定されている。
注目すべきは大阪を拠点に活躍してきた安藤忠雄が設計監修した〈VS.〉(設計・監理:日建設計)と、SANAAによる大屋根。
注目すべきは大阪を拠点に活躍してきた安藤忠雄が設計監修した〈VS.〉(設計・監理:日建設計)と、SANAAによる大屋根。
敷地に突如現れるガラスとコンクリートの2つのキューブからなる建造物〈VS.〉は、テクノロジーとリベラルアーツ、伝統的な文化と新しい発想など、国内外の多様な文化を結びつけ、訪れる人々や社会にインパクトを与える文化装置として機能する。
「15mの天井高を持つ大展示空間を作ることになったものの、ここは公園が中心で大事なのは緑。そこで建物のほとんどを地下に埋め、少し出っ張ってしまったコンクリートは緑で覆ってしまおうと」と安藤は振り返る。
「15mの天井高を持つ大展示空間を作ることになったものの、ここは公園が中心で大事なのは緑。そこで建物のほとんどを地下に埋め、少し出っ張ってしまったコンクリートは緑で覆ってしまおうと」と安藤は振り返る。
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