ARCHITECTURE
京都のモダン建築が一斉に公開される11日間。
October 26, 2023 | Architecture, Culture, Travel | casabrutus.com | photo_提供:京都モダン建築祭実行委員会 text_Housekeeper
「千年の都」と称えられる京都は、古い建築を大切に守り継いできた都市でもある。2023年11月2日から12日まで開催される『京都モダン建築祭』では、そんな京都の街の記憶を物語るモダン建築が一斉に公開される。
近代以降、戦争や震災の被害を受けることが少なかった京都は、モダン建築を多く保存してきた。しかし、京都といえば神社仏閣、桜や紅葉……。観光のメインとして建築があがることは、そんなに多くなかったはずだ。
2021年に〈京都市京セラ美術館〉で開催された『モダン建築の京都展』では、そんな京都の建築に光を当て、原図面や模型、写真や映像、家具などを展示。また、現存するモダン建築をホッピングしてみたくなる、街と連携した仕組みを作り、新しい視点の観光を生み出した。
2021年に〈京都市京セラ美術館〉で開催された『モダン建築の京都展』では、そんな京都の建築に光を当て、原図面や模型、写真や映像、家具などを展示。また、現存するモダン建築をホッピングしてみたくなる、街と連携した仕組みを作り、新しい視点の観光を生み出した。
2022年に初めて開催された『京都モダン建築祭』には、36件の建築が参加し、普段は一般公開されない建築もこの機会なら見られると、建築ファンの間で話題となった。また、有料パスポート形式を導入し、参加費の一部を建築の保存・保全に還元。そして今年、来る11月にまた『京都モダン建築祭』が開催される。参加建築は昨年の倍となる79件に。また、公開日も昨年の3日間から11日間に増え、近隣以外の旅行者も訪れやすい日程になった。
公開エリアは、南は東西本願寺が並び立つ京都駅エリアから、商業建築が続く河原町・五条エリアへ。北はヴォーリズ設計の教会が点在する北大路一帯をはじめ、日本画家たちが集住した衣笠や北野まで。建築を大切に保存し、守り継いできた人々の営みごと見せてもらえるのがこの建築祭の醍醐味だ。
参加者は建築祭パスポート、または1DAYパスを購入すれば、プログラム内の好きな建築を訪れることができる(一部は事前予約制)。ガイドツアー、特別イベント、連携企画などが連日開催されるので、公式サイトを確認しよう。
公開エリアは、南は東西本願寺が並び立つ京都駅エリアから、商業建築が続く河原町・五条エリアへ。北はヴォーリズ設計の教会が点在する北大路一帯をはじめ、日本画家たちが集住した衣笠や北野まで。建築を大切に保存し、守り継いできた人々の営みごと見せてもらえるのがこの建築祭の醍醐味だ。
参加者は建築祭パスポート、または1DAYパスを購入すれば、プログラム内の好きな建築を訪れることができる(一部は事前予約制)。ガイドツアー、特別イベント、連携企画などが連日開催されるので、公式サイトを確認しよう。
また、メインの建築の一つでもある〈京都市京セラ美術館〉では、11月11日〜12日の間、90周年記念祭が開催される。たてものツアーや中央ホールに泊まる「モダン建築に泊まろう!」などの企画から、フードマルシェや特別ライトアップなどが行われるので、これを機会に訪れればいつもと違った楽しみがあるはずだ。
常に賑わう京都でも、一番観光に適した季節と言われる11月。この展示を目的に旅するもよし、旅の行程にいくつかの建築を組み込むもよし。京都旅の楽しみとして、この貴重なモダン建築巡りを取り入れてみてはいかがだろうか。
常に賑わう京都でも、一番観光に適した季節と言われる11月。この展示を目的に旅するもよし、旅の行程にいくつかの建築を組み込むもよし。京都旅の楽しみとして、この貴重なモダン建築巡りを取り入れてみてはいかがだろうか。
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