ARCHITECTURE
ビルトとアンビルトを巡る内藤廣の大規模個展。
『カーサ ブルータス』2023年11月号より
October 22, 2023 | Architecture | a wall newspaper | photo_Keiko Kamba text_Housekeeper
内藤廣の建築展が自身の手がけた〈グラントワ〉にて開催中。代表作から未完の大作まで、その軌跡を案内するのは2つの鬼?
〈島根県立石見美術館〉(島根県芸術文化センター「グラントワ」内)で開催中の『建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い』は内藤の膨大な作品を、実現した建築群=ビルトと実現しなかった建築群=アンビルトに分け、模型や図面などを通してその活動の軌跡を辿っていく内容だ。
展覧会の案内役を担うのは、内藤自身の内面を2つに分けた“赤鬼“ と “青鬼” 。自己主張が強く純粋な性格の赤鬼と、現実的で冷静な青鬼。内藤が建築を手がける際に出現するこの2つの鬼が、本展では対話をする形で各作品を解説していく。
展覧会の案内役を担うのは、内藤自身の内面を2つに分けた“赤鬼“ と “青鬼” 。自己主張が強く純粋な性格の赤鬼と、現実的で冷静な青鬼。内藤が建築を手がける際に出現するこの2つの鬼が、本展では対話をする形で各作品を解説していく。
・Built 内藤廣の建築
ビルトのエリアには、〈海の博物館〉や〈牧野富太郎記念館〉など、内藤の代表作がずらりと並ぶ。全体の模型に加えて、柱のトラス構造などディテールに寄った模型も展示され、内藤建築を細部まで鑑賞することができる。中でも注目は本展の舞台でもある〈グラントワ〉の展示で、コンペ案や建設中の写真、会場の壁面に描かれた巨大な断面図などを通して、内藤がいかに熱意を持ってこの作品を手がけていったのかを知る。
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