Casa BRUTUS
  • BOARD
〈ノットアホテル エクスクルーシブ広尾〉Design by Wonderwall®/片山正通|無二の体験を提供する 都会の“共用部”。
ARCHITECTUREPR

〈ノットアホテル エクスクルーシブ広尾〉Design by Wonderwall®/片山正通|無二の体験を提供する 都会の“共用部”。

| Architecture, Design, Travel | PR | photo_Masanori Kaneshita    text_Housekeeper

NOT A HOTELの各施設にフロントやラウンジはない。それに代わる共用部として機能するのが〈EXCLUSIVE〉。Wonderwall®片山正通が手がけた〈HIROO〉は、コンセプチュアルアートがゲストと空間の媒介として存在している。

■ プライベートリビングとしての機能を有する一軒家。

Wonderwall®片山正通。3階は会合などに使えるラウンジのような空間。片山がセレクトしたライアン・ガンダーの3点のアートが空間に調和し、ラグジュアリーと軽やかさを両立させている。
Wonderwall®片山正通。3階は会合などに使えるラウンジのような空間。片山がセレクトしたライアン・ガンダーの3点のアートが空間に調和し、ラグジュアリーと軽やかさを両立させている。
広尾の大通りの一本奥、静けさに包まれた住宅街に誕生した〈NOT A HOTEL EXCLUSIVE HIROO〉は、「会員がホテルのラウンジのように集まる場があれば」と考えた代表の濱渦が〈Wonderwall®〉を訪ねたことから始まった。
3階ラウンジ。ピエール・ジャンヌレのヴィンテージ椅子など、片山がコーディネートしたインテリアの中で特別な時間が過ごせる。
3階ラウンジ。ピエール・ジャンヌレのヴィンテージ椅子など、片山がコーディネートしたインテリアの中で特別な時間が過ごせる。
外観。広尾の住宅街にひっそりと佇む。
外観。広尾の住宅街にひっそりと佇む。
3階ラウンジ。ピエール・ジャンヌレのヴィンテージ椅子など、片山がコーディネートしたインテリアの中で特別な時間が過ごせる。
外観。広尾の住宅街にひっそりと佇む。
「話の中で明快になったのは『デザインを感じさせない空間』を作りたいということ。使う人の心情で空間が拡張されていく、包容力のある場を目指しました」

それに一役買っているのがアートだ。選ばれたのは、ライアン・ガンダーやジョナサン・モンクなど、現代を代表するアーティストの作品。

「一見理解できない作品を配置することで『なんだろう?』という気持ちが湧き、その違和感を探っていく喜びがあるのがコンセプチュアルアート。作品と鑑賞者が対話することにより、回答が広がっていく。それが、この空間の奥行きを引き出してくれると信じています」
3階ラウンジの壁に飾られているライアン・ガンダー《Awe in pink and green》。色以外は「完全な同一性」を示すべく、型取りされ、ビス留めされた2枚の板で構成される。複製技術と絵画のアイデンティティについて問いを投げかける、アーティストの徹底的な「調査」から生まれた作品。
3階ラウンジの壁に飾られているライアン・ガンダー《Awe in pink and green》。色以外は「完全な同一性」を示すべく、型取りされ、ビス留めされた2枚の板で構成される。複製技術と絵画のアイデンティティについて問いを投げかける、アーティストの徹底的な「調査」から生まれた作品。
ソファの後ろのレタリングもライアン・ガンダーの作品《A Sudden manifesto of a more ethically balanced practice》。ライアンの娘が生まれるとき、はやる気持ちを書きとめた思考の流れがデータ作品になった。
ソファの後ろのレタリングもライアン・ガンダーの作品《A Sudden manifesto of a more ethically balanced practice》。ライアンの娘が生まれるとき、はやる気持ちを書きとめた思考の流れがデータ作品になった。
3階エレベーター前に配置されたライアン・ガンダー《Rietveld Reconstruction - Ejiro》。ヘリット・リートフェルトの椅子のキットを子どもに渡し、説明書を見せずに組み立てたらどうなるか? 知識が失わせてしまう発想力や考え方の価値を問う作品。
3階エレベーター前に配置されたライアン・ガンダー《Rietveld Reconstruction - Ejiro》。ヘリット・リートフェルトの椅子のキットを子どもに渡し、説明書を見せずに組み立てたらどうなるか? 知識が失わせてしまう発想力や考え方の価値を問う作品。
1階ライブラリーに飾られているジョナサン・モンクの《Parkett Piece》。現代美術の巨匠の作品を読み変え、再構築する彼が、コンセプチュアル・アートの先駆者ソル・ルイットの本の背表紙を型取り、彫刻にした。
1階ライブラリーに飾られているジョナサン・モンクの《Parkett Piece》。現代美術の巨匠の作品を読み変え、再構築する彼が、コンセプチュアル・アートの先駆者ソル・ルイットの本の背表紙を型取り、彫刻にした。
3階ラウンジの壁に飾られているライアン・ガンダー《Awe in pink and green》。色以外は「完全な同一性」を示すべく、型取りされ、ビス留めされた2枚の板で構成される。複製技術と絵画のアイデンティティについて問いを投げかける、アーティストの徹底的な「調査」から生まれた作品。
ソファの後ろのレタリングもライアン・ガンダーの作品《A Sudden manifesto of a more ethically balanced practice》。ライアンの娘が生まれるとき、はやる気持ちを書きとめた思考の流れがデータ作品になった。
3階エレベーター前に配置されたライアン・ガンダー《Rietveld Reconstruction - Ejiro》。ヘリット・リートフェルトの椅子のキットを子どもに渡し、説明書を見せずに組み立てたらどうなるか? 知識が失わせてしまう発想力や考え方の価値を問う作品。
1階ライブラリーに飾られているジョナサン・モンクの《Parkett Piece》。現代美術の巨匠の作品を読み変え、再構築する彼が、コンセプチュアル・アートの先駆者ソル・ルイットの本の背表紙を型取り、彫刻にした。

ノットアホテル エクスクルーシブ広尾

NOT A HOTEL EXCLUSIVE HIROO(2022)
by Wonderwall®/Masamichi Katayama
Hiroo, Tokyo

2022年竣工。地下1階、地上5階建て。現在は1階のライブラリー、3階のプライベートリビングがスタートしている。今後他のフロアも稼働し、トータルで心地いい非日常が味わえる空間となる予定。本のセレクトは〈POST〉の中島佑介が担当。●住所非公開。

Loading...

Pick Up注目記事

Recommend厳選おすすめ

ワラシちゃん占い

610日のお告げ
Casa iD

登録すると、会員限定の3大特典が手に
入ります。しかも無料。今すぐ、登録を!

メルマガ登録 (無料)

本誌発売日などにメルマガをお届け!

ご登録頂くと、弊社のプライバシーポリシーとメールマガジンの配信に同意したことになります。