【埼玉・さいたま市】詩人・立原道造の世界観を形にした〈ヒアシンスハウス〉。|甲斐みのりの建築半日散歩
March 8, 2023 | Architecture, Culture, Food, Travel | casabrutus.com | photo_Ryumon Kagioka text_Minori Kai
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〈ヒアシンスハウス〉内部。ベッドの脇の窓についての文章が残されているほど、特別なこだわりがあったようだ。立原道造のポートレイトとヒアシンスの造花が飾られている。
雨戸を開けると大きな窓が現れる。「その窓は大きな湖水に向いてひらいてゐる」と道造も文章に残している。
簡素だけれど機能的なワンルームの作り。ベッドの横のテーブルは、書き物をしたり読書をするためのもの。
道造が残した別荘のスケッチ。テーブルや椅子などの家具にいたるまで忠実に再現されている。
窓の上には本棚が。テーブルの上には通常、訪れた人が閲覧できる資料が置かれている。
小さな玄関には3段の木のステップがついている。水・土・日・祝の開室日には中に入ることができる。
開室時以外は、こうして雨戸を閉めている。雨戸にくり抜かれた十字の模様も道造のスケッチに書き込まれているもの。
入口の旗は在宅を知らせる目印。画家・深沢紅子に、旗のデザインを依頼していた。
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