建築家・吉阪隆正の個展を、遺産住宅を継承することになった鈴木京香さんと巡りました。
May 4, 2022 | Architecture, Design | casabrutus.com | photo_Kenshu Shintsubo text_Mari Matsubara editor_Keiko Kusano hair&make-up_Yukie Shigemi cooperation_Akihiro Furuya
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第1章の展示室では、吉阪がアンデス神話を題材に書いた童話《宇為火(ウイカ)タチノオハナシ》をメビウスの輪に描いて展示されている。表も裏も、始めも終わりもなくすべてつながっているメビウスの輪に吉阪は惹かれていた。吉阪は時間や空間、人間関係、社会の組立などをメビウスの輪になぞらえて図形化することもあった。

自邸の庭にたたずむ吉阪の等身大パネル。身長は175㎝だったそう。

《吉阪自邸》の原寸断面図と模型。

《吉阪自邸》の模型。最初は躯体だけで建設費が足りなくなり、しばらくは壁なしで生活したという。実験的に作られたこの家の経験がのちの《浦邸》などの住宅設計に生かされた。

《吉阪自邸》の原寸断面図の前に立つ京香さん。吉阪の原寸大全身写真と、自邸にあった《哲学するトラ》、《サイコロ世界地図が描かれた吉阪のトランク》などとともに。

《吉阪自邸》にあった様々な鈴。一番右に掲示されている漢詩は実際に《吉阪自邸》の外壁にあったもの。その意味は諸説あり、いまだに謎だ。
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