ARCHITECTURE
クリエイターたちの秘められた部分を見る、秘密の展覧会が開催。
December 3, 2019 | Architecture, Design | casabrutus.com | text_Mariko Uramoto
ふだんは人目に触れることのない、クリエイターたちのスケッチや図面、模型の数々。そういった “創作の種” を一気に公開する「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」が〈21_21 DESIGN SIGHT〉で開催。
私たちが今、目にしているプロダクトやグラフィック、建物などはどういう過程を経て生まれたのか? その疑問を紐解くのが「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」だ。
深澤直人や原研哉、隈研吾など幅広い年代のデザイナー、建築家、アーティストら26名が参加し、彼らが創作の過程で生み出したスケッチや図面、模型、制作風景などを披露する。今展のディレクターを務める田川欣哉は山中俊治のアシスタントを務めていた時代に佐藤卓や原研哉などの日本デザインコミッティーメンバーらと接点を持ったことが開催のきっかけになったと振り返る。
「今でもはっきりと覚えているのですが、彼らが何気なく描くスケッチや、プロジェクトの中で絶え間なく生み出される資料には、最終形には現れない思考プロセスやデザインのクオリティが詰まっていました」
深澤直人や原研哉、隈研吾など幅広い年代のデザイナー、建築家、アーティストら26名が参加し、彼らが創作の過程で生み出したスケッチや図面、模型、制作風景などを披露する。今展のディレクターを務める田川欣哉は山中俊治のアシスタントを務めていた時代に佐藤卓や原研哉などの日本デザインコミッティーメンバーらと接点を持ったことが開催のきっかけになったと振り返る。
「今でもはっきりと覚えているのですが、彼らが何気なく描くスケッチや、プロジェクトの中で絶え間なく生み出される資料には、最終形には現れない思考プロセスやデザインのクオリティが詰まっていました」
日本を代表するクリエイターたちの制作プロセスを垣間見ることは、彼らの仕事術やクリエーションの哲学に触れる糸口になる。田川は、自身も所属する日本デザインコミッティーのメンバーの創作の過程を披露することで「次の世代の『つくる人たち』にインスピレーションの種をまくことになるのではないか」という考えに至ったという。本展は、世代や分野もさまざまな幅広い日本のトップクリエイターたちの “秘められた部分” に触れられる機会。展示だけではなく、日本デザインコミッティーに所属する現メンバーのインタビューをポッドキャストで配信するほか、会期中にはギャラリートークの開催も予定しており、展示を見る以外に耳を傾けることでも創作のヒントを得られるかもしれない。
Loading...