作原文子さんが提案するアウトドアリビング|空が見える茶室。
『カーサ ブルータス』2019年11月号より
| Architecture, Design | PR
| photo_Keisuke Fukamizu text_Masae Wako styling_Fumiko Sakuhara illustration_Kenji Oguro special thanks to AWABEES, UTUWA
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心地いい“アウトドア茶室”をつくるコツは、マットレスやお膳、ローテーブルなど「低 めの家具」を置き、畳の延長のような雰囲気をつくること。周囲にグリーンの鉢植えを並べればアウトドア感もいっそうアップ。樹木の種類や高さはあえてバラバラに。空間にリズムが出る。麻100%のベッドファブリックはイタリアのリネンブランド〈ソサエティ〉のもの。ウォッシュ&しわ加工による自然なヴィンテージ感が特徴。ボックスシーツ(クイーンサイズ)48,000円、デュべカバー(クイーンサイズ)84,000円、ピローケース(80×50cm)各11,000円(以上カッシーナ・イクスシー青山本店 TEL 03 5474 9001) キリムのクッションカバー11,000円(イデーショップ 自由が丘店 TEL 03 5701 7555) 室内でもアウトドアでも使える頑丈なメタル製ヴィンテージシェルフ。キャスター付きで移動もラク。 W104.5×D44×H122cm 182,000円(TITLES TEL 03 6434 0421)

脚付きのお膳やお盆を使えば、好きな場所に茶道具や菓子を持ち運んで楽しめる。内田鋼一の鉄錆膳(私物)の上・重ねた豆皿は各829円、その上のヒメフォークは5本組で4,500円、青い皿の上の菓子切は鈴木務の作。各4,000円、鉄瓶15,000円、ナプキン各 2,000円、マットレスの上の抹茶碗12,000円(以上リビング・モティーフ TEL 03 3587 2784)

暗くなってからのお茶会用に、持ち運びできる小さめの照明を揃えておきたい。 充電式のワイヤレステーブルランプ「ベルホップ」は、ロンドンのエドワード・バーバー&ジェイ・オズガビーによるデザイン。調光器付き。φ12.5×H21cm 34,800円(日本フロス TEL 03 3582 1468)テーブルにしたウッドボックスはル・コルビュジエの「LC14 MAISON DU BRÉSIL」。パリのブラジル学生会館のためにデザインされた名作。W33×D25×H43cm 110,000 円(カッシーナ・イクスシー青山本店)鳥のオブジェ 10,000円(QUICO TEL 03 5464 0912)一人分の茶道具をオーバルボックスに納めた茶箱は金沢の金工作家・竹俣勇壱の作。

棚板の縁に立ち上がりがあるので、布モノを引っ掛けるなどディスプレイの幅が広がる。小さな鉢を吊るのもおすすめ。棚182,000円(TITLES)上段・時計12,000円(Playmountain TEL 03 5775 6747) 銅のヴィンテージポット220,000円、インド出身のデザイナー、アニース・アロラのブランド〈Pero〉のストール70,000円(QUICO) 2段目・松本の人気木工作家、井藤昌志のシェーカーボックス30,000円(シボネ青山 TEL 03 3475 8017) 3段目・蓋つきのバスケット5,000円(QUICO) 4段目・ポットはバウハウスデザインと李朝陶磁をルーツとするドイツの陶芸家、李英才が主宰する工房KWMの作。21,000円(リビング・モティーフ)

全面オープンにできる開口部なら、室内外がシームレスにつながる。マットレスやローテーブルで「低く」しつらえたアウトドア茶室に合わせて、室内にも低め&自然素材の家具をセレクト。モダンな屛風を置いて、リビングの右手に続くダイニングスペースとの間仕切りにしている。屛風の前のウッドローテーブルは、紀伊半島を拠点とする木工製作ラボラトリー〈Studio Khii〉の作。90,000円(Playmountain) 左手の木製スツール78,000円(リビング・モティーフ)

アートな屛風は、グラフィックデザイナーの長嶋りかこ×〈片岡屛風店〉のコラボレーション。モダンな大理石のようにも見える部分は、長嶋が過去に手がけたグラフィックワークの残り紙などを再利用している。国内外のクリエイターと墨田区のメーカーの協業によって新しいものづくりに挑むレーベル「SumidaContemporary」の作品。価格未定(片岡屏風店 TEL 03 3622 4470、ウッドテーブルの上のペーパーウェイト5,800円(Playmountain) 赤いテーブルランプ〈ベルホップ〉34,800円(日本フロス)

ル・コルビュジエのウッドボックスを飾り棚のように使ってみた。ローテーブル代わりにしたものより一回り大きい「LC 14CABANON」は、カップマルタンの休暇小屋用にデザインして妻の誕生日に贈ったもの。W43×D26.5×H43cm144,000円(カッシーナ・イクスシー青山本店)ボックスの上・長崎で陶器を中心とした作品をつくっている彫刻家、坂本紬野子のオブジェ29,000円(イデーショップ 自由が丘店)床に置いたガラスはどちらも長野のガラス工房〈STUDIO PREPA〉の作。バブルリムボウル28,000円、インカルモ ベース60,000円(Playmountain)
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