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秋の京都でアートの迷路を楽しもう。歴史あるモダニズム建築で開かれる新しいアートフェアへ。
November 5, 2021 | Art, Architecture, Design | PR | photo_Kiyoshi Nishioka text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
紅葉も楽しみな秋の京都で開かれる、3日間限りの現代美術フェア『Art Collaboration Kyoto』。日本のギャラリーとのコラボレーションで海外のギャラリーも出展します。
クラシックなイメージの強い京都だけれど、実は美大・芸大も多く、現代美術の芽があちこちに潜んでいる。その京都で新しくスタートしたアートフェア『Art Collaboration Kyoto』はタイトルにもあるように「コラボレーション」がテーマ。紅葉の名所でもある〈国立京都国際会館〉で開催中だ。
そのコラボレーションとは、日本のギャラリーがホストとなって海外に拠点のあるギャラリーを迎え、ブースを共有して出展すること。コロナ禍で来日が難しい海外ギャラリーにかわって日本のギャラリーが作家をプレゼンテーションする試みだ。日本からは〈ANOMALY〉、〈イムラアートギャラリー〉、〈Nanzuka〉などが、海外からはロサンゼルスの〈Blum & Poe〉、ケルンの〈Galerie Gisela Capitain〉などが参加する。
会場の一角、『Kyoto Meetings』と題したコーナーでは東京の〈SNOW Contemporary〉、大阪の〈ギャラリーノマル〉などが京都ゆかりのアーティストの個展や、京都をテーマにしたグループ展を開催する。さらにブースとブースの間にある広場のようなスペースでは『Beyond Kyoto』と題して宮島達男や金氏徹平、田中功起ら、京都にさまざまな形で関わりのある作家の作品が見られる。
会場の〈国立京都国際会館〉は大谷幸夫が設計し、DOCOMOMO Japan(日本におけるモダン・ムーブメントの建築)にも認定されている。建築家の周防貴之が担当した会場構成もユニークだ。大小のブースが向きもばらばらに会場内に点在する、ちょっとした迷路のような空間なのだ。複数のブースがまっすぐに見通せないように配置されているから、会場を歩いていくうちに「次はどんな作品が現れるんだろう?」という期待感を抱かせる。
「ブースとブースとの間が通りにも広場にもなるようにして、会場全体が一つの場になるようにしました」と周防は言う。
「ブースとブースとの間が通りにも広場にもなるようにして、会場全体が一つの場になるようにしました」と周防は言う。
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