秋の京都でアートの迷路を楽しもう。歴史あるモダニズム建築で開かれる新しいアートフェアへ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

秋の京都でアートの迷路を楽しもう。歴史あるモダニズム建築で開かれる新しいアートフェアへ。

紅葉も楽しみな秋の京都で開かれる、3日間限りの現代美術フェア『Art Collaboration Kyoto』。日本のギャラリーとのコラボレーションで海外のギャラリーも出展します。

会場の〈国立京都国際会館〉。手前に、庭に置かれた金氏徹平の作品が見える。

京都に関わりのあるアーティストの特別展『Beyond Kyoto』の一つ、宮島達男の作品。宮島は京都造形大学副学長を務めていたことがある。
大谷幸夫設計の〈国立京都国際会館〉は1965年の竣工。鉄筋コンクリートの堂々たる造りだが矢羽根など、随所に和のモチーフも採用されている。
〈国立京都国際会館〉内の「NIWAカフェ」に隣接したエリア。剣持勇がデザインした愛らしい家具が出迎える。
クラシックなイメージの強い京都だけれど、実は美大・芸大も多く、現代美術の芽があちこちに潜んでいる。その京都で新しくスタートしたアートフェア『Art Collaboration Kyoto』はタイトルにもあるように「コラボレーション」がテーマ。紅葉の名所でもある〈国立京都国際会館〉で開催中だ。
〈ANOMALY〉と〈Blum & Poe〉のブース。中村一美やChim↑Pomの作品が展示されている。
〈タカ・イシイギャラリー〉とケルンの〈Galerie Gisela Capitain〉は横田大輔やマリオ・ガルシア・トレスの作品を見せる。
そのコラボレーションとは、日本のギャラリーがホストとなって海外に拠点のあるギャラリーを迎え、ブースを共有して出展すること。コロナ禍で来日が難しい海外ギャラリーにかわって日本のギャラリーが作家をプレゼンテーションする試みだ。日本からは〈ANOMALY〉、〈イムラアートギャラリー〉、〈Nanzuka〉などが、海外からはロサンゼルスの〈Blum & Poe〉、ケルンの〈Galerie Gisela Capitain〉などが参加する。
建築家の周防貴之が会場構成を手がけたメイン会場を上から見たところ。大小の建物がランダムに並ぶ街のような眺めだ。
上の写真のように複数のブースが見通せる場所もあれば、行き止まりのように見える場所もある。2つのブースが向かい合っているところではブース同士の距離をとり、互いに干渉しないようにした。
京都に関連したギャラリーやアーティストが集まる『Kyoto Meetings』と題したエリア。京都の〈Cohju Contemporary Art〉は大和美緒ら、関西を拠点とする作家を見せる。
会場の一角、『Kyoto Meetings』と題したコーナーでは東京の〈SNOW Contemporary〉、大阪の〈ギャラリーノマル〉などが京都ゆかりのアーティストの個展や、京都をテーマにしたグループ展を開催する。さらにブースとブースの間にある広場のようなスペースでは『Beyond Kyoto』と題して宮島達男や金氏徹平、田中功起ら、京都にさまざまな形で関わりのある作家の作品が見られる。
『Beyond Kyoto』2018年から京丹後でのプロジェクトに関わるSIDE COREと、彼らと活動をともにする匿名アーティストグループ、エブリデイ・ホリデイ・スクアッドの展示。巨大なねずみがあてどなく座り込んでいる。
『Beyond Kyoto』金氏徹平×森千裕の作品。あえてブースの裏側にあたる壁に作品をかけて、ストリート的な雰囲気を見せる。
『Beyond Kyoto』現在、京都を拠点にしている田中功起の作品。コミュニティや個人の関係性に着目したプロジェクトを展示している。
会場の〈国立京都国際会館〉は大谷幸夫が設計し、DOCOMOMO Japan(日本におけるモダン・ムーブメントの建築)にも認定されている。建築家の周防貴之が担当した会場構成もユニークだ。大小のブースが向きもばらばらに会場内に点在する、ちょっとした迷路のような空間なのだ。複数のブースがまっすぐに見通せないように配置されているから、会場を歩いていくうちに「次はどんな作品が現れるんだろう?」という期待感を抱かせる。

「ブースとブースとの間が通りにも広場にもなるようにして、会場全体が一つの場になるようにしました」と周防は言う。
会員プログラム

登録者数12,000人突破!

建築家のアトリエ見学/名作家具プレゼント/限定メールマガジン…すべて無料。

建築家のアトリエ見学に、名作家具プレゼントも。

いますぐ登録!