杉本博司 趣味と芸術─味占郷/今昔三部作 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

杉本博司 趣味と芸術─味占郷/今昔三部作

古美術商の経験があり、日本美術をよく知る杉本博司。彼が個展を開く千葉市美術館は現代美術と日本の近世絵画・版画を中心に企画展を開催している。互いに古今を行き来するアーティストと美術館が出会って生まれる展覧会もまた、時空を超えた美を自在に組み合わせたものだ。

《オリンピック雨林》2012年。〈ジオラマ〉シリーズの幅4m超の最新作。
二部構成の展示のうち「趣味と芸術」と称する場では、杉本が収集する平安から江戸の古物、西洋伝来の品々、昭和の珍品などで構成した27の床のしつらえを見せる。《レンブラント天使来迎図》、《織部燭台》、白井晟一の書、奈良時代の《百万塔》などの取り合わせの妙が意外性のある美を生んでいる。
軸《梅花の偈》一休宗純、《雨樋銅花入 銘咲甫大夫》撮影:森山雅智。「趣味と芸術」セクションで展示される床のしつらえの一つ。
「今昔三部作」では杉本の代表作といえる〈ジオラマ〉〈劇場〉〈海景〉の3つのシリーズを展示。80年代の初期作から幅4m超の〈ジオラマ〉シリーズ《オリンピック雨林》など最新作まで、杉本の古今を見せる。古代から現代までを巧みに組み合わせた展示に、杉本の奥行きが現れる。

〈千葉市美術館〉

千葉県千葉市中央区中央3-10-8
TEL 043 221 2311。〜12月23日。10時〜18時(金・土〜20時)。1,200円。公式サイト