“北欧のフェルメール”、ハマスホイの静かな部屋へ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

“北欧のフェルメール”、ハマスホイの静かな部屋へ。

「北欧のフェルメール」の別名もあるデンマークの画家、ヴィルヘルム・ハマスホイ。彼の絵が同時代のデンマーク絵画とともに展示されます。静けさの中にさまざまな感情が漂う絵画をじっくり味わうチャンスです。

ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内》1898年 スウェーデン国立美術館蔵。彼の描く人物は後ろ向きか、目を伏せているものが多い。 Nationalmuseum, Stockholm / Photo: Nationalmuseum
ヴィルヘルム・ハマスホイ《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》1910-11年 マルムー美術館蔵。 Malmö Art Museum, Sweden
2008年に〈国立西洋美術館〉で日本初の回顧展が開かれ、話題になったヴィルヘルム・ハマスホイ。彼は1885年、妹アナの肖像画でデビューし、1898年に移り住んだコペンハーゲン旧市街のアパートを描いた室内画で高く評価されるようになった。1911年にはローマの国際美術展でクリムトらとともに第一等を受ける。しかし、1916年に没した後は半ば忘れられてしまっていた。彼が再評価されるようになったのは1980年代に入ってから。近年では展覧会が開かれるたびにファンが増えている。
ヴィルヘルム・ハマスホイ《ピアノを弾く妻イーダのいる室内》1910年 国立西洋美術館蔵(東京展のみ出品)。楽器と女性の組み合わせはフェルメールの作品を想起させる。
ヴィルヘルム・ハマスホイ《寝室》1896年 ユーテボリ美術館蔵。 Gothenburg Museum of Art, Sweden  Photo: Hossein Sehatlou
ヴィルヘルム・ハマスホイ 《背を向けた若い女性のいる室内》 1903-04年 ラナス美術館蔵。 © Photo: Randers Kunstmuseum

彼が活動していた1900年前後は印象派や象徴主義、キュビスム、フォーヴィズムなど、新しい表現が次々に試みられていた時期だ。ハマスホイはそういったトレンドには背を向け、静謐な室内や佇む人、古い家具や街並みなどを描き続けた。彼の絵の多くは限られた色数によって描かれている。ハマスホイを内向的な、修行僧のような人と評する者もいたという。にぎやかな社交の場に現れることもなく、ひとり静かに描き続ける姿が浮かぶ。
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