小説家・原田マハ、総合ディレクション。京都・清水寺がアートで埋まる8日間。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

小説家・原田マハ、総合ディレクション。京都・清水寺がアートで埋まる8日間。

小説家・原田マハのディレクションによる「CONTACT」展が、9月1日より開催。舞台は〈清水寺〉、8日間の期間限定、そして、書き下ろし作品『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』とも連動。他に例のない、一度限りのプロジェクトになる。

西門に展示される、加藤泉の《無題》。(C)2019 Izumi Kato
企画展と連動した小説作品『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』(幻冬舎)。猪熊弦一郎や濱田庄司、小津安二郎、手塚治虫、ルーシー・リー、シャルロット・ペリアンなど…。敬愛する20名の物故者のアーティストたちに、原田が架空のインタビューを行う。
原田マハ(はらだ・まは) 1962年東京都生まれ。森美術館設立準備室勤務、ニューヨーク近代美術館への派遣を経て独立後、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍。2006年「カフーを待ちわびて」で小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』山本周五郎賞、17年『リーチ先生』で新田次郎文学賞受賞。『ジヴェルニーの食卓』『暗幕のゲルニカ』『たゆたえども沈まず』など印象派のアーティストにまつわる作品が多数。近著に『美しき愚かものたちのタブロー』。
西門に展示される、加藤泉の《無題》。(C)2019 Izumi Kato
企画展と連動した小説作品『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』(幻冬舎)。猪熊弦一郎や濱田庄司、小津安二郎、手塚治虫、ルーシー・リー、シャルロット・ペリアンなど…。敬愛する20名の物故者のアーティストたちに、原田が架空のインタビューを行う。
原田マハ(はらだ・まは) 1962年東京都生まれ。森美術館設立準備室勤務、ニューヨーク近代美術館への派遣を経て独立後、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍。2006年「カフーを待ちわびて」で小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』山本周五郎賞、17年『リーチ先生』で新田次郎文学賞受賞。『ジヴェルニーの食卓』『暗幕のゲルニカ』『たゆたえども沈まず』など印象派のアーティストにまつわる作品が多数。近著に『美しき愚かものたちのタブロー』。
キュレーターから小説家に転身し、『楽園のカンヴァス』『美しき愚かものたちのタブロー』など美術に関連した作品を多数発表、いま最も人気を集める作家のひとりである、原田マハ。小説家デビュー後では初となる、彼女がキュレーションする企画展が〈清水寺〉を会場に、8日間限定で開催される。

テーマは、「世界と日本のアーティスト、クリエイターが互いに影響を与え合い、響き合ってきた軌跡を体感する」というもの。加藤泉、森村泰昌、ゲルハルト・リヒターといった現代アーティストたちが参加すると同時に、マティスやジャコメッティ、小津安二郎、手塚治虫、ルーシー・リーなど、ジャンルや時代、国境を横断した様々なアート作品を並列して展示。一見、関連性がないような作家や作品同士との間を結ぶ、深い文脈を浮き彫りにしていく。

【出品作家】
司馬江漢/オーギュスト・ロダン/アンリ・マティス/オーブリー・ビアズリー/アルベルト・ジャコメッティ/猪熊弦一郎/棟方志功/東山魁夷/ヨーゼフ・ボイス/ゲルハルト・リヒター/三島喜美代/森村泰昌/三嶋りつ惠/ミヒャエル・ボレマンス/加藤泉/荒木悠/宮沢賢治/川端康成/小津安二郎/手塚治虫/竹宮恵子/バーナード・リーチ/河井寛次郎/濱田庄司/ルーシー・リー/シャルロット・ぺリアン
森村泰昌《エゴ・シンポシオン/ゴッホ》2017年  (C)2019年 Yasumasa Morimura
宮沢賢治『雨ニモマケズ』直筆手帳 1931年  (C)株式会社林風舎
ゲルハルト・リヒター《8枚のガラス板》2012年  (C)Gerhard Richter 2019年(01082019)
森村泰昌《エゴ・シンポシオン/ゴッホ》2017年  (C)2019年 Yasumasa Morimura
宮沢賢治『雨ニモマケズ』直筆手帳 1931年  (C)株式会社林風舎
ゲルハルト・リヒター《8枚のガラス板》2012年  (C)Gerhard Richter 2019年(01082019)
小説家デビュー後初となった今回のキュレーションについて、「(以前とは)完全にちがう、”展開型”の手法になった」と言う原田。1つのテーマを定め、狭く、深く突き詰めていくような一般的な企画展のつくりかたではなく、ある作家、作品の周りには何がいたのか/あったのかと、水平的に展開。やがて隣り合うひとつずつが面になっていって、最終的に物語になっていく…。そうした今回のアプローチについて、「小説の手法に似ていた」と語っている。

会場にはキャプション・解説が一切置かれないことも、特徴のひとつ。「美術館では、作品をインターフェースにして、その向こう側にいるアーティストとコンタクトを取ってきた」というような、原田自身が幼い頃から美術館で味わってきた、事前知識に左右されずに作品そのものを感じる鑑賞体験を、来場者に提供したいという思いからだ。その代わりに会場では、原田自身による作品解説を記載したタブロイド紙を、無料で配布。鑑賞後に、原田が作品に込めた展示意図を楽しめるようになっている。