旧グルジアで見つけた謎のソ連建築を追え。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

旧グルジアで見つけた謎のソ連建築を追え。

スターリンによる粛清終了後、70年代から80年代にかけ、ソ連各地で花咲いた前衛的な建築を旧グルジアに追った。

もしかして、建築でジェンガ!?

ソ連時代に交通局として建てられたビルは現在ジョージア銀行本社になっている。ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシの川沿いの傾斜面に建つ。
ロシア革命を経て誕生した、世界初の社会主義国家、ソビエト連邦(1922〜91)。それと並行して興ったのが前衛的芸術運動、ロシア構成主義だった。建築分野でも自由なフォルムが提案されるが、スターリンが政権を握ると、権威を誇示する左右対称的なスターリン様式の時代に入る。長らく抑制されていた創作表現が再び可能になったのは70年代からのこと。ソ連崩壊までのこの間、社会主義下の公共建築として、幾何学的かつ未来的なフォルムの建築が一気に花咲いた。

PALACE OF CEREMONIES

1985年竣工。社会主義下で弾圧されたグルジア正教会に代わるものとして建てられた結婚式場。現在は、ロシア系富豪が買い取り私邸として使っているが、会場自体は貸し出しもしている。

INDUSTRIAL COLLEGE

1976年竣工。丘の上に建つ産業大学の大講義室。正面についた、金の羽を広げたブロンズ製のバットマン(?)の社会主義的なレリーフが面白い。現在も大学の一部だが、使われておらず老朽化が進む。