思い出の地・高知で知る、隈研吾の公共建築の過去と今、そして未来。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
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隈建築が多数建てられている、高知県梼原町の〈雲の上の図書館〉(2018年)。©Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Office
『隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則』は、現代日本の建築界を代表するひとりである隈研吾の大規模な回顧展。自身の建築の方向性を見出したと語る思い出の地、高知県の〈高知県立美術館〉からスタートした。高知県梼原町の〈雲の上図書館〉やオーストラリアの〈The Exchange〉など、彼の建築の中でも特に公共性の高い30作品を、隈自身の解説つきで展示。この“公共性”とは公共建築のみを指すものではなく居酒屋のような小規模の建築も含み、その規模や知名度に関わらず、「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」という隈の提唱する5つの原則によって分類され、模型やモックアップ、写真を用いて展開していく。
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〈V&Aダンディー〉(英国、2018年)©Hufton+Crow
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〈The Exchange〉(オーストラリア、2019年)© Martin Mischkulnig
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〈ちょっ蔵広場〉(2006年)©Daici Ano
また建築を作品として見るだけでなく、実際にその建築がどのように存在し使われているのかを体験できるよう、アーティストが建築を映像に収めた作品を展示。瀧本幹也は檮原町にある6つの隈建築をハイスピードカメラで撮影し、4Kによる映像インスタレーションを制作。坂本龍一による音楽と共に、周りの自然環境と共生する建築を体感する内容になっている。アイルランドのマクローリン兄弟は、ヴィクトリア&アルバート美術館分館の〈V&Aダンディー〉を前衛的なタイムラプス映像で捉えた。また、360度VRで撮影した作品や、施設の利用者へのインタビュー映像など、それぞれの建築ごとにタイプの異なる映像作品が上映され、周囲の環境や人々と共にあるリアルな隈建築を発見できる。
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