文豪が愛した〈山の上ホテル〉。当時の趣はそのままにリニューアル。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

文豪が愛した〈山の上ホテル〉。当時の趣はそのままにリニューアル。

東京・神田駿河台の老舗〈山の上ホテル〉が40年ぶりのリニューアルを経て営業再開。伝統を受け継ぐクラシカルな美しさと心安らぐ空間が魅力です。

「東京の真中にかういふ静かな宿があるとは思はなかつた」――そう語った三島由紀夫をはじめ、多くの文豪が愛した東京・神田駿河台の山の上ホテルが12月、リニューアルオープンした。
かつての〈山の上ホテル〉外観。
街のシンボルともなっているアール・デコ調の建築は、日本を愛した建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズによるもの。今回のリニューアルは、彼の設立した会社であり彼の精神を今日まで受け継いてきた一粒社ヴォーリズ建築事務所が手掛けた。当時のアール・デコ調の意匠や色彩計画をもとに復元したロビーは、オリジナルを守りながらも新しく現代に蘇らせている。
特徴的なアール・デコ調の意匠は、竣工当時の色調を大切にリニューアル。
落ち着いた雰囲気のロビー(小)も健在。
客室はさらに少しずつ設備を刷新しつつ基本的には当時のままの趣を温存、7か所あるレストランは配置や内装を一部変更した。その手の入れ方には、創業当時の伝統やおもてなしの精神を受け継ぐ意思が窺える。〈てんぷらと和食 山の上〉の名物である「氷の冷蔵庫」も、もちろんそのまま。
〈てんぷらと和食 山の上〉入口。
〈てんぷらと和食 山の上〉内観。
〈コーヒーパーラー ヒルトップ〉入口。
〈コーヒーパーラー ヒルトップ〉側の入口。
かつて文豪たちが自分のホテル、自分の場所として過ごした時間を体感しながら、自分自身の「わたしの場所」を見つけに訪れてみてはいかがだろうか。

〈山の上ホテル〉

東京都千代田区神田駿河台1-1。TEL 03 3293 2311。

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