VEHICLE
Chill CARS|ドイツ的な製品思想が詰まった、速くて美しいクルマ。
『カーサ ブルータス』2019年1月号より
December 14, 2018 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Fumio Ogawa illustration_Daijiro Ohara
〈フォルクスワーゲン〉というと上の世代には、いまも質実剛健なクルマを作るイメージが強いように思う。しかし、実際はそれだけでなく、1955年の《カルマンギア》に端を発する流麗なスタイルのクーペにも熱心だ。
《シロッコ》も〈フォルクスワーゲン〉にとって重要なスポーツクーペである。初代は《ゴルフ》に3か月先んじて発表され、端正なスタイルで評判を呼んだ。その後を継いだのが、81年に登場したこの2代目である。
スタイリングを担当したのは社内デザイナー。サイドビューを見ると、ルーフの前後長が短い特異なスタイルが印象的だ。キャビンを小さく見せ、クーペであることを強調したかったのだろう。
エンジン横置きの前輪駆動のシャシーは初代から流用し、2400mmのホイールベースも同一だ。一方、全長は165mm延長され、居住性と空力特性の向上と、荷室容量の拡大が図られた。果たして長距離旅行により適したクルマとなった。カタチには裏付けがないといけないという、ドイツ的な製品思想の具現化だ。
もうひとつ2代目《シロッコ》で忘れられないのが、ここで紹介している「GTX 16V」である。《ゴルフGTI》と同じエンジンを搭載したモデルだ。139馬力(日本仕様は125馬力)で、時速200km超で走れる《シロッコ》が生まれた。
独自の美と速度。これもクーペという製品に重要な機能なのだ。
スタイリングを担当したのは社内デザイナー。サイドビューを見ると、ルーフの前後長が短い特異なスタイルが印象的だ。キャビンを小さく見せ、クーペであることを強調したかったのだろう。
エンジン横置きの前輪駆動のシャシーは初代から流用し、2400mmのホイールベースも同一だ。一方、全長は165mm延長され、居住性と空力特性の向上と、荷室容量の拡大が図られた。果たして長距離旅行により適したクルマとなった。カタチには裏付けがないといけないという、ドイツ的な製品思想の具現化だ。
もうひとつ2代目《シロッコ》で忘れられないのが、ここで紹介している「GTX 16V」である。《ゴルフGTI》と同じエンジンを搭載したモデルだ。139馬力(日本仕様は125馬力)で、時速200km超で走れる《シロッコ》が生まれた。
独自の美と速度。これもクーペという製品に重要な機能なのだ。
special thanks to spinning garage( TEL 042 780 8198) ※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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