Chill CARS|デザインと機能のバランスが絶妙な“セカンド”の傑作。《フォルクスワーゲン ゴルフⅡ》 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Chill CARS|デザインと機能のバランスが絶妙な“セカンド”の傑作。《フォルクスワーゲン ゴルフⅡ》

時代を超えた魅力を放つクルマを紹介する新連載「Chill CARS」。初回は、今も歴史に名を残している《ゴルフ》を取り上げる。

フォルクスワーゲン ゴルフⅡ
《ゴルフ》といえば、1974年発表の初代《ゴルフⅠ》がマスターピースとして広く知られるが、83年に生まれた2代目《ゴルフⅡ》は、足りないところを補った完成形といえる。

《ゴルフⅠ》はイタリアのジョルジェット・ジウジアーロがデザインを担当。「キープコンセプト」と呼ばれる継承型の《ゴルフⅡ》は〈フォルクスワーゲン〉社内のデザイン。当初は“変わり映えしない”と評判が芳しくなかったが、この2台はオリジナルと発展型との関係を考える好例だ。

例えばアルネ・ヤコブセンが設計した名作椅子の《アントチェア》。3本脚がオリジナルだが、後に生まれた4本脚の改良型は転倒の危険がなく、佇まいの美しさは変わらずに使い勝手では上をいく。

《ゴルフⅡ》はホイールベースが75mmも延びて居住性が拡大。エンジン排気量も増えた。魅力的なデザインはそのままに、一気に扱いやすいクルマへと変身した。

80年代の同社は車種を増やしたり、新しいメカニズムを採用したりする一方、一つ一つの製品の質感を上げることにも熱心だった。だから《ゴルフⅡ》の外板は鏡面のようにスムーズで、シートの作りも合成樹脂製部品の質感も高い。

時代を追うと“進化”を評価できる。逆に時を遡って見た場合、マーケティングに媚びないデザインが清々しい。そこが今、新鮮だ。
ホイールは純正オプションの〈BBS〉社の軽合金タイプ。
読みやすいタイポグラフィーを使った速度計の横には水温や油温の警告灯が整然と並べられている。
操作性向上のため、9時15分の位置で指がかかるようにデザインされたスポークを持つステアリングホイール。
初代のデザインテーマを継承したフロントグリル(オプションの4灯式を装着)。
ホイールは純正オプションの〈BBS〉社の軽合金タイプ。
読みやすいタイポグラフィーを使った速度計の横には水温や油温の警告灯が整然と並べられている。
操作性向上のため、9時15分の位置で指がかかるようにデザインされたスポークを持つステアリングホイール。
初代のデザインテーマを継承したフロントグリル(オプションの4灯式を装着)。
フォルクスワーゲン ゴルフⅡ
country: West Germany
year: 1983-91
seats : 5
size : L3,985×W1,665×H1,415mm
price: approx 1,000,000 yen
special thanks to spinning garage(TEL 042 780 8198)
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。