Chill CARS|永遠に古びない、コンセプトカーを現実化したクルマ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Chill CARS|永遠に古びない、コンセプトカーを現実化したクルマ。

『カーサ ブルータス』2022年2月号より

自動車メーカーが未来像を提示するコンセプトカー。その多くは、製作意図を先鋭化しているため、そのままの姿で市場に投入される事例はあまりない。そんな中〈いすゞ〉は、ほぼコンセプトカーのまま、というクルマを何台か生み出してきた。

いすゞ ビークロス
1997年に発売された《ビークロス》もその一台だ。同社のSUV《ビッグホーン》をベースとした《ビークロス》の外観には、1993年の東京モーターショーに出展されたスタイリッシュなコンセプトカーのデザインが、可能な限り落とし込まれている。

ボディ下半分を大きく覆う無塗装樹脂パネル、ドアに入る波模様の意匠、美しいスペアタイヤカバーなどが与えられた《ビークロス》は、SFに登場する乗り物のようなデザイン。実際に、特撮TVドラマの劇中車として、ほぼ無改造で採用されたこともあるほどだ。

さらに《ビークロス》で斬新だったのは、現代では一般的になった、SUV+スポーツカーの融合というアイデアを採用したことだ。そのため室内には、当時のスポーツカーが採用したステアリングホイールや、バケットシートを備えていた。

コンセプトカーを現実化した《ビークロス》の発売から約四半世紀が経つが、その間、これほど未来的な市販車は登場していない。Vehicle(乗り物)とVision(未来像)とCross(交差)から名づけられた《ビークロス》は、これから先も古びることはないだろう。
ボディ下半分を覆う無塗装樹脂パネルが、外観に大きなアクセントを与えている。
ダッシュボードは既存車の流用だが、ドア内張りは、オーガニックがテーマの専用デザイン。
スポーティSUVというコンセプトのため、カーブで体を支えるバケットシートを持つ。
車体と一体化したスペアタイヤカバーは、他のSUVには見られないデザイン。

country: Japan
year: 1997-2001
seats : 4
size : L4,130×W1,790×H1,710mm
price: approx 2,200,000 yen

special thanks to Marumi Auto TEL 049 274 3250
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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