美術カンケー苦手っす? そんな人を待ち受けるOPAM。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

美術カンケー苦手っす? そんな人を待ち受けるOPAM。

それでなくとも広々と開放的な館内アトリウムが、ガラス壁を開放することで驚くべき「縁側」感覚を持つにいたる、という最新の美術館。九州・大分自動車道のドライブを満喫しながら訪れた。

美術館入口にて。ガラスの筒のエレベーターから向かい側の〈iichiko総合文化センター〉へ直結で行ける。
「ガラスは視覚的なつながりを生むが、実際には壁として存在してしまう」。当館ホームページに掲載されている設計者、坂 茂のコメントだが、実際に素通しのガラス壁の前に身を置いてみると、それが強く実感できる。だから大通りに面したこの建物の巨大なガラス壁は、水平折戸というスタイルで上まで大きく開き、1階部分が広場と化す仕掛けになっている。
3階ホワイエ。
ふだんは美術館に縁遠い人たちに対して、館の側から自らを解き放って迎えようという「街に開かれた縁側」がこの建築のコンセプト。今回は展示内容の都合からガラス水平折戸は閉められたままだったが、もし開いていたら、ここで感じる開放感は質的に違うものになっていただろうとは想像できた。クルマ的にたとえるなら、向こうから超高価・高級なクルマがやってきたとして、それがクローズドボディだとすごい威圧感を発してしまうが、オープンカーであれば印象は一気に軽くなる。ガラス1枚のあるなしで大きく違うというのは本当だ。
1階アトリウム。左の壁が開放できる。
創造性や知性だけでなく人肌のぬくもりも感じさせる、視覚に心地良い建物。