建築家に聞く、“好きな神社” とその理由。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

建築家に聞く、“好きな神社” とその理由。

『カーサ ブルータス』2020年1月号より

神社好きの建築家4人に、マイフェイバリット神社を挙げてもらいました。推薦理由はさまざまですが、みな、その神社に「建物」以上の何かを感じているのは共通しているようです。

●中村拓志 ── 山住神社(京都|岩倉)

旧石座神社。創建不詳だが880年の『三代実録』に記されているため、それ以前から奉祀されたといわれている。神南備山を背にした巨石を拝む古代信仰の遺跡。 京都府京都市左京区磐座西河原町。Photo: (c) 2017 龍岳
古くから続く磐座信仰の面影を今に伝える。
岩倉の地名は神が降臨する “磐座” の別名。山住神社の旧名は社を祀る巨石がその由来だ。社殿はなくただ岩を祀るのみ。その簡素さがかえって崇高さにつながっている。そもそも神社とは、神が降りる巨石や山などを祀り拝めることにある。ここはその原初性を色濃く残しているところに惹かれる。僕自身、自然崇拝こそ現代人に必要な感性だと信じているからだ。この神社に倣い、岩倉の実家の中庭に祈りのための磐座を設計した。

中村拓志(建築家)

なかむらひろし 1974年東京都生まれ。2002年、NAP建築設計事務所を設立。地域の風土や産業、地形や自然、そこで活動する人々のふるまいや気持ちに寄り添う設計を信条とする。

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