クライン ダイサムが手がけた、デザインとワインを堪能できるホテル。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

クライン ダイサムが手がけた、デザインとワインを堪能できるホテル。

八ヶ岳エリアのリゾートホテル〈星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳〉に、ワインを心ゆくまで楽しめる新客室が登場。ワインセラーでチェックイン、ワインの学校、旬の野菜とワインペアリングのディナーまで、ワインづくしの1泊2日をレポートします。

〈星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳〉の新客室「ワインスイートメゾネット」。
この部屋を手がけた建築ユニット、クライン ダイサム アーキテクツ。 (c)Brian Scott Peterson
〈星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳〉の新客室「ワインスイートメゾネット」。
この部屋を手がけた建築ユニット、クライン ダイサム アーキテクツ。 (c)Brian Scott Peterson
八ヶ岳をはじめ、南アルプス、富士山を望む雄大な自然が広がる山梨県北杜市。2008年に日本で初めて「ワイン特区」に認定され、周辺には小規模ワイナリーが多数点在する。日本屈指のワインの産地としても名高い場所だ。この地で「大人のためのファミリーリゾート」をコンセプトに大人も子供も楽しめるアクティビティを提供し、幅広い年代のゲストが訪れているのが〈星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳〉。イタリアの巨匠マリオ・ベリーニが手がけた優美な建築も見どころだ。

今年3月末、この宿に新しいコンセプトの客室が誕生した。その名も「ワインスイートメゾネット」。ワインを心ゆくまで味わえる、大人のための空間だ。ワインの学校、ワインペアリングディナー、ワイナリー散歩など、様々な角度からワインを楽しむことができる。
チェックイン後はソムリエとともにワインセラーでその日のワインを選ぶ。
ワインスイートメゾネット限定の宿泊プラン「ワインに出会うひととき」では、到着すると、ロビーではなくメインダイニング〈OTTO SETTE〉に通される。このワイン旅1杯目となるウェルカムワインを味わいながら、チェックインの手続きを。次に向かうのはワインセラーだ。ここには山梨はもちろん、近隣の長野県のワイナリーから集めたワインが約2000本貯蔵されており、ソムリエが記念日や料理の好みなどを聞きながら、その日のワインを一緒に選んでくれる。好きな産地や銘柄を指定するのもいいが、せっかくならば飲んだことのない地産のワインを。ここで選んだ一本は、後ほど部屋に、小さなアミューズと共に届けられる。
1階はベッドとデイベッドを備える、眠るための部屋。壁には八ヶ岳連峰が描かれている。
2階は縦横3mの大きな窓が特徴。暮れゆく空を眺めながら楽しむ至高の一杯を。
1階はベッドとデイベッドを備える、眠るための部屋。壁には八ヶ岳連峰が描かれている。
2階は縦横3mの大きな窓が特徴。暮れゆく空を眺めながら楽しむ至高の一杯を。
部屋に入ると、まず目に入るのはボルドーカラーだ。八ヶ岳連峰が描かれたグラデーションの壁やデイベッドなど、インテリアはワインをイメージした色合いを基調に構成されている。この部屋のデザインは、外装デザインが印象的な〈代官山 T-SITE〉や〈GINZA PLACE〉などを手がけた建築ユニット〈クライン ダイサム アーキテクツ〉によるもの。メゾネットタイプで、1階はベッドとデイベッドがある眠るための部屋。2階はぐるりと配置されたローソファの中心にカフェテーブルを置き、ワインセラーを備えた、まさにワインを堪能するための部屋だ。2階の壁はすべて格子状の飾り棚になっており、ワイン関連の書籍が並ぶ。また、縦横3mの大きな窓からは雄大な自然や空を眺めることができる。ワインセラーから1本取り出し、夕暮れや星空とともに味わうのもいい。
宿泊者向けアクティビティ「ぶどう畑アペロ」(3,800円〜、前日17時までに要予約)で訪れる〈小牧ヴィンヤード〉。
〈小牧ヴィンヤード〉では、気候がよければ外で、もしくは併設のレストランで、育てているぶどうを使って作られたワイナリーのワインを楽しめる。
併設のレストラン。1日1組のグランピング宿泊なども提供している。
〈小牧ヴィンヤード〉オーナーの小牧康伸さん。
宿泊者向けアクティビティ「ぶどう畑アペロ」(3,800円〜、前日17時までに要予約)で訪れる〈小牧ヴィンヤード〉。
〈小牧ヴィンヤード〉では、気候がよければ外で、もしくは併設のレストランで、育てているぶどうを使って作られたワイナリーのワインを楽しめる。
併設のレストラン。1日1組のグランピング宿泊なども提供している。
〈小牧ヴィンヤード〉オーナーの小牧康伸さん。
夕食までは、リゾナーレの特徴でもあるアクティビティを楽しもう。実際にワインを味わいながら八ヶ岳エリアのワインの魅力を学べる「ワインの学校」でワインの知識を深めたり、ディナーの前にぶどう畑を案内してもらう「ぶどう畑アペロ」で、その土地の匂いや風を感じながらまさに地産のワインを味わったり。ワインを五感で感じる、ここだけの体験が待っている。
旬の野菜とワインのペアリングコース「Vino e Verdura」24,000円。写真は約30種の野菜を使った一皿「恵み」。
高い天井が心地いいメインダイニング〈OTTO SETTE〉。
旬の野菜とワインのペアリングコース「Vino e Verdura」24,000円。写真は約30種の野菜を使った一皿「恵み」。
高い天井が心地いいメインダイニング〈OTTO SETTE〉。
待ちに待ったディナーは〈OTTO SETTE〉で。特別コースの一つ「Vino e Verdura」は、旬の野菜と、土地と同じ風土で育まれたワインを一皿ずつペアリングする11皿9杯のコース。葉物、根菜、ハーブ、エディブルフラワーとあらゆる種類の野菜を駆使し、多彩なソースづかいで食べる独創的なコースは、野菜だけとは思えないほどの驚きと満足感を味わえる。中でも約30種類の色とりどりの野菜をガラスの皿に配置したアーティスティックな前菜「恵み」は、野菜が豊富な八ヶ岳の底力を感じる一品だ。

部屋に戻ったら、この旅の最初に選んだワインで総仕上げの一杯を。星空を見上げながら飲むワインは、この後の健やかな眠りを約束してくれる。
ピーマン通り。7月7日まではワインカラーの傘を使ったインスタレーション「八ヶ岳アンブレラスカイ2019」を開催中。
朝食を食べたら、チェックアウトまではホテルのメインストリート「ピーマン通り」の散策へ。全長150mのこの石畳の通りは、施設と同じくマリオ・ベリーニが手がけている。彼の故郷であるイタリアの山岳都市を思わせるリゾート感溢れるストリートだ。ここにはレストランや雑貨店が19店舗並ぶが、すべてのレストランでBYO(Bring Your Own)が可能。ホテル併設のワインショップやアクティビティで購入したワインを無料で持ち込むことができるので、チェックアウト後に残ったワインを持参してランチを食べに来るのもいい。

マリオ・ベリーニが手がけた建築や街並みを楽しみ、クライン ダイサム アーキテクツデザインのスイートに泊まる。「ワインスイートメゾネット」は、デザイン好き、ワイン好きの好奇心を満たす新コンセプトの部屋だ。避暑にも最適なこの地域。夏休みの旅行地候補にぜひ入れておきたい。

〈星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳〉

山梨県北杜市小淵沢町129-1 TEL 0570 073 055(リゾナーレ予約センター)。172室。チェックイン15時、チェックアウト12時。1泊23,000円〜、ワインスイートメゾネットは32,000円(2名1室利用朝食付き1名あたり)。JR小淵沢駅から車で5分。無料送迎バスあり。記事内の金額はすべて税込み。