トーマス・マイヤーがたどる、ル・コルビュジエが日本に残した足跡。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

トーマス・マイヤーがたどるル・コルビュジエが
日本に残した足跡

【国立西洋美術館と弟子たちの建築】

photo_Tetsuya Ito editor_Jun Ishida
2014年秋、〈ホテルオークラ東京〉本館の建て替えを受け、緊急来日したファッションデザイナーのトーマス・マイヤー。カーサ ブルータスとともに貴重な日本のモダニズム建築の認知を高めるプロジェクトを立ち上げた彼が、2016年6月再び日本を訪れた。目的は、世界遺産となるル・コルビュジエの〈国立西洋美術館〉と彼の弟子たちの建築物を観ることだ。再びモダニズム建築を巡る旅へと出た彼が、新たに発見したものとは?
  • 01 国立西洋美術館

    設計:ル・コルビュジエ
    竣工:1959年

    〈国立西洋美術館〉の「19世紀ホール」から、2階展示室へと続くスロープで、空間を見つめるトーマス。彼を魅了したものとは?

  • 02 東京文化会館

    設計:前川國男
    竣工:1961年

    〈東京文化会館〉の1階ロビーから2階レストランへと向かう螺旋階段。階段の途中には小窓があり、向かいの〈国立西洋美術館〉を望むことができる。

  • 03 神奈川県立音楽堂

    設計:前川國男
    竣工:1954年

    〈神奈川県立音楽堂〉のホール客席に立つトーマス。木製の客席を見て、「バイロイト祝祭劇場も木製の椅子なんですよ」と音楽好きの顔をのぞかせる。

  • 04 旧 神奈川県立近代美術館 鎌倉

    設計:坂倉準三
    竣工:1951年

    2016年3月末に閉館となった〈旧 神奈川県立近代美術館 鎌倉〉へ向かうトーマス。白い長方体の展示室を、細い鉄骨と大谷石で仕切られた1階が支える構造になっている。

トーマス・マイヤー

トーマス・マイヤー ドイツ出身。2001年にイタリアのラグジュアリー・ライフスタイル ブランド〈ボッテガ・ヴェネタ〉のクリエイティブ・デザイナーに就任。16年、就任15周年目を迎える。建築家の父を持ち、幼少時から建築に触れ育ったため、建築への造詣が深い。特に日本のモダニズム建築に強い関心を抱き、15年に起きた〈ホテルオークラ東京〉本館建て替えでは、貴重なモダニズム建築の保存を訴えるキャンペーンを行った。こうした活動が認められ、16年10月に米・ニューヨークに拠点を置くワールド・モニュメント財団から「Watch Award」を授与されることが発表された。