ART
染色家・柚木沙弥郎と辿る100年の軌跡。生誕記念展が〈日本民藝館〉で開催中!
『カーサ ブルータス』2023年3月号より
February 16, 2023 | Art | a wall newspaper | photo_Norio Kidera text_Masae Wako
およそ70年にわたって作品を作り続けてきた染色家・柚木沙弥郎。彼の生誕100年展が〈日本民藝館〉で開催中。会場を訪れた本人に話を聞きました。柳宗悦が蒐集した初期作も含め、約110点が並ぶさまは圧巻!
「新しいものも古いものも、一緒なんだよ。ずーっと一本でつながっているから」
100歳の染色家、柚木沙弥郎が言う。傍らには、2017年に手がけたツバメの模様の型染布や、1950年代に作ったブルーとグリーンの注染布。どちらも生き生きと、明るい力を放っている。
20代のころ、〈日本民藝館〉の創設者である柳宗悦の思想や染色家の芹沢銈介の作品と出会い、染色の道を歩き始めた柚木。以来、染めの仕事を中心に、版画や絵本、ポスターなど、休むことなく作り続けている。2008年にはパリで個展を開き、今も新たな創作プロジェクトが進行中。そんな柚木の原点である〈日本民藝館〉で現在、『生誕100年 柚木沙弥郎展』が開かれている。柳宗悦自らが蒐集した初期作品から近作まで、館所蔵のコレクション約110点がのびのびと並ぶ展示は圧巻のひとことだ。70年間にわたって生み出してきたそれらの作品をぐるりと見てまわった柚木いわく「注染がとてもいいですね」。
100歳の染色家、柚木沙弥郎が言う。傍らには、2017年に手がけたツバメの模様の型染布や、1950年代に作ったブルーとグリーンの注染布。どちらも生き生きと、明るい力を放っている。
20代のころ、〈日本民藝館〉の創設者である柳宗悦の思想や染色家の芹沢銈介の作品と出会い、染色の道を歩き始めた柚木。以来、染めの仕事を中心に、版画や絵本、ポスターなど、休むことなく作り続けている。2008年にはパリで個展を開き、今も新たな創作プロジェクトが進行中。そんな柚木の原点である〈日本民藝館〉で現在、『生誕100年 柚木沙弥郎展』が開かれている。柳宗悦自らが蒐集した初期作品から近作まで、館所蔵のコレクション約110点がのびのびと並ぶ展示は圧巻のひとことだ。70年間にわたって生み出してきたそれらの作品をぐるりと見てまわった柚木いわく「注染がとてもいいですね」。
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