ART
写真家・藤原新也は世界をどう捉えてきたのか ── 50年のキャリアと250点超の作品から見えるもの。
January 5, 2023 | Art, Culture, Travel | casabrutus.com | photo_Kohei Omachi text_Shunta Ishigami
写真家・藤原新也の公立美術館初となる大規模展『祈り・藤原新也』が、〈世田谷美術館〉で開催中。50年超におよぶキャリアのなかで、藤原はいかに写真や制作と向き合い、何を考えてきたのか ── 言葉や被写体、経済などいくつもの観点から、藤原のこれまでを捉えなおす。
写真家・藤原新也は50年以上にわたって無数の作品を発表してきた。キャリア初期には『印度放浪』をはじめアジア各地を捉えた作品を発表し、1980年代に刊行された『東京漂流』や『メメント・モリ』といった書籍は、同時代の若者のバイブルとなった。アジアのみならず世界各地で撮影した作品も発表するほか、山口百恵やAKB48といった時代の顔を捉えたかと思えば、東日本大震災の被災地やハロウィンに沸く渋谷にもカメラを向け、今もなお写真をはじめ文筆、絵画、書と、あらゆるメディアを越境し続けている。
2023年1月29日まで〈世田谷美術館〉で開催されている『祈り・藤原新也』は、そんな藤原にとって初となる公立美術館での大規模展だ。会場にはキャリア初期から現在に至るまで、250点超の作品が展示されているが、決して単なる「回顧展」ではなく、タイトルに冠された「祈り」というキーワードのもとで、新たなストーリーが紡ぎ出されている。
2023年1月29日まで〈世田谷美術館〉で開催されている『祈り・藤原新也』は、そんな藤原にとって初となる公立美術館での大規模展だ。会場にはキャリア初期から現在に至るまで、250点超の作品が展示されているが、決して単なる「回顧展」ではなく、タイトルに冠された「祈り」というキーワードのもとで、新たなストーリーが紡ぎ出されている。
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