DESIGN
Good TOOLS For Me|愛用のカゴを教えてください。
December 18, 2016 | Design | a wall newspaper | editor_Yuka Uchida
毎回3人のゲストに愛用の日用品を教えてもらうコーナー。今回はカゴ。生まれた国や時代で表情もさまざまです。
スペイン・バスク地方の栗のカゴ。
友人いわく、我が家はカゴ屋敷らしい。冷静に見渡すと、確かにそのとおり。ありとあらゆる素材と生産国のカゴが生活のさまざまなシーンで使われている。でも、でも、カゴがたくさん室内にあっても一向に嫌な気がしない。それは自然素材のなせる技なのかも。中でも私が愛してやまないカゴは、遠く離れたスペイン・バスク地方のカゴ。「後継者不足で来年は作れるかどうかわからないよ〜」などという荒物屋のおばさんのぼやきを聞くと、なおさら収集にも気合が入り、違う形のものを見つけては手に入れる、ということを何年も続けている。バスクカゴは栗の木の皮を剥いだもので編んであるので、めっぽう頑丈な仕上がり! バスケット型のカゴにはワインを何本入れてもへっちゃらで、いざというときにはヘルメット代わりになるかも? とちょっと期待している。「カゴ」というと、ガーリーなイメージがあるけれど、堅牢なバスクカゴはどちらかというと武骨でボーイッシュ。使い込むほどに飴色になる様はまるで革製品のようだ。アウトドア好きの人には特におすすめのカゴと言える。
植松良枝
うえまつよしえ 旅と季節の移ろいと野菜づくりを愛する料理家。近著に『バスクバルレシピブック』(誠文堂新光社)。2月にはスペイン・バスク地方のガイドブックを発売予定。
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