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古今東西 かしゆか商店【赤間硯】

『カーサ ブルータス』2022年5月号より

| Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu   hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako translation_ Mika Yoshida & David G. Imber

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡ってきた、店主・かしゆか。47か所目に訪ねたのは山口県下関市。室町時代に始まったチョコレート色の美しい文房具、「赤間硯」に出会いました。

室町時代に始まり約600年の歴史を持つ「赤間硯」。今回訪ねたのは、明治29年創業の〈赤間関硯 玉弘堂〉。「子どもの頃に使っていたのは真っ黒な硯でしたが、こんなに柔らかな印象の硯があるんですね」とかしゆか店主。
室町時代に始まり約600年の歴史を持つ「赤間硯」。今回訪ねたのは、明治29年創業の〈赤間関硯 玉弘堂〉。「子どもの頃に使っていたのは真っ黒な硯でしたが、こんなに柔らかな印象の硯があるんですね」とかしゆか店主。
47か所目の買い付けは、ずっと前から興味があった“硯”。チョコレートのような温かい色と彫りの美しさに惹かれ、山口県の伝統工芸品「赤間硯」の工房を訪ねました。
Purchase No. 48【赤間硯】カカオ色の赤間石で作る硯は、彫刻のような美しさ。
Purchase No. 48【赤間硯】カカオ色の赤間石で作る硯は、彫刻のような美しさ。
「硯は墨を磨るための文房具ですが、同時に、墨を磨りながらどんな文字を書こうかと想いを巡らせ、精神を整える、そういう時間を生み出すものでもあるんです」

と話すのは、下関市の工房〈赤間関硯 玉弘堂〉の硯司・堀尾信夫さん。赤間硯は関門海峡沿いの門司や下関で室町時代に始まった手仕事です。材料は、約1億年前に噴火した火山の灰が湖に堆積してできた岩層「赤間石」。硯を彫る職人さん自らが坑内に入り、石を見極めて採掘するのだとか。
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