CULTURE
L.A. Salamiが綴るポストモダンブルース。
August 20, 2016 | Culture | a wall newspaper | photo_Diane Sagnier text_Katsumi Watanabe
私生活から政治まで。感じたことを言葉に綴り、メロディーに乗せる新世代の吟遊詩人が登場。
Q 2013年、あなたの楽曲は、〈Burberry Acoustic〉に選出されましたね。配信された動画「When The Poet Sings」は、アコースティックギターの弾き語りで、ボブ・ディランといったシンガーを想起しました。やはり影響は大きいんですか?
子供のころ、僕は詩人になりたかったんだけど、ラジオでディランの曲を聴いて“詩人でありながら、音楽を演奏するのもありなんだな!”とひらめいた。「RocksAnd Gravel」(1963年『TheFreewheelin’ Bob Dylan』の未収録テイク)とか、ごく初期の曲を聴いたときだと思う。
Q あなたのデビューアルバムに収録された「Aristotle Ponders The Sound」には、トム・ウェイツの名前も出てきますが。
シンガーソングライターの中にも、特別な階級が存在すると思う。ディランやレナード・コーエン、ニール・ヤングといった人々。彼らは“詩と音楽”をひとつにまとめた、いわば神様みたいな存在なんだよ。
Q あなたが提唱する「ポストモダンブルース」とは?
ロックンロールにフォーク、ヒップホップやニューソウル、それにジャズとかね。それらの中間に位置するあらゆるものかな。
Q デビュー作は静かすぎでは?
穏やかな会話調とでもいうべき楽曲が多い。でも、実はすでに9枚分のアルバムが作れるほど曲がたまっていて、早く制作に取りかかりたいんだ。今回の作品はあくまでもポストモダンブルースの導入部だと考えているんだ。
Q それは楽しみ。ちなみに新作に収録された「I Wear This Because Life Is War!」は、ザ・クラッシュを連想しました。
ああ、ほんとに? ポストモダンブルースにとって、パンクもまた大きな位置を占めている。だから、あの曲は、僕流のパンク・ソングなんだ。自分以外の何者かにはなれないけれど、パンクのビジョンを用いて自分を表現することは可能だから。パンクは“世界なんかくそくらえ!”という思いを表現するのに適したジャンルだから(笑)。あれはそういう曲のひとつで“こんなの冗談じゃないぜ、これじゃ戦争だ!”みたいな思いで歌ってる。今のイギリスなら、余計にそういうふうに聞こえる曲かもね。
子供のころ、僕は詩人になりたかったんだけど、ラジオでディランの曲を聴いて“詩人でありながら、音楽を演奏するのもありなんだな!”とひらめいた。「RocksAnd Gravel」(1963年『TheFreewheelin’ Bob Dylan』の未収録テイク)とか、ごく初期の曲を聴いたときだと思う。
Q あなたのデビューアルバムに収録された「Aristotle Ponders The Sound」には、トム・ウェイツの名前も出てきますが。
シンガーソングライターの中にも、特別な階級が存在すると思う。ディランやレナード・コーエン、ニール・ヤングといった人々。彼らは“詩と音楽”をひとつにまとめた、いわば神様みたいな存在なんだよ。
Q あなたが提唱する「ポストモダンブルース」とは?
ロックンロールにフォーク、ヒップホップやニューソウル、それにジャズとかね。それらの中間に位置するあらゆるものかな。
Q デビュー作は静かすぎでは?
穏やかな会話調とでもいうべき楽曲が多い。でも、実はすでに9枚分のアルバムが作れるほど曲がたまっていて、早く制作に取りかかりたいんだ。今回の作品はあくまでもポストモダンブルースの導入部だと考えているんだ。
Q それは楽しみ。ちなみに新作に収録された「I Wear This Because Life Is War!」は、ザ・クラッシュを連想しました。
ああ、ほんとに? ポストモダンブルースにとって、パンクもまた大きな位置を占めている。だから、あの曲は、僕流のパンク・ソングなんだ。自分以外の何者かにはなれないけれど、パンクのビジョンを用いて自分を表現することは可能だから。パンクは“世界なんかくそくらえ!”という思いを表現するのに適したジャンルだから(笑)。あれはそういう曲のひとつで“こんなの冗談じゃないぜ、これじゃ戦争だ!”みたいな思いで歌ってる。今のイギリスなら、余計にそういうふうに聞こえる曲かもね。
〈エルエイ・サラーミ〉
2013年のデビューシングル「Another ShadeOf Blue」が反響を呼び、14年に〈バーバリー〉の春夏コレクションのサウンドトラックや、「The Prelude Ep」が話題に。8月26日にはデビューアルバム『Dancing With Bad Grammar:The Director’s Cut』の日本盤発売が決定。