DESIGN
古今東西 かしゆか商店【アイヌ伝統工芸】
『カーサ ブルータス』2022年2月号より
February 8, 2022 | Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回の旅先はアイヌ文化発祥の地、北海道平取町の二風谷(にぶたに)。神々への祈りを紋様に表した美しい伝統工芸と出会いました。
漫画『ゴールデンカムイ』を読んで以来、憧れていたのがアイヌの木彫りです。アイヌとは、神様や自然を意味する「カムイ」に対して人間を意味することば。今回はその文化やものづくりの伝統が今も守られている、北海道日高地方の二風谷を訪ねました。二風谷はアイヌ語で「木の生い茂るところ」。昔、オキクルミというカムイが降臨し、人々に狩りや道具づくりを教えたという言い伝えのある沙流川の流域に広がっています。
「これは “イタ” と呼ばれる伝統的な木のお盆で、こっちの小刀は “マキリ”。木彫りのデザインは作り手自身が考えるんですよ」
と、自筆のデザイン画を見せてくださったのは木彫師の高野繁廣さん。出身は東京。20代の時、旅の途中で立ち寄った二風谷の木彫りに惹かれて移住し、40年以上にわたってアイヌの伝統工芸品を作り続けている名工です。
と、自筆のデザイン画を見せてくださったのは木彫師の高野繁廣さん。出身は東京。20代の時、旅の途中で立ち寄った二風谷の木彫りに惹かれて移住し、40年以上にわたってアイヌの伝統工芸品を作り続けている名工です。
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