DESIGN
古今東西 かしゆか商店【棕櫚のたわし】
『カーサ ブルータス』2021年10月号より
October 7, 2021 | Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回出会ったのは、和歌山で手づくりされる棕櫚のたわし。鍋やフライパンをきれいに磨き上げる、賢い“裏方”です。
瓶、陶器、金網細工。今まで、美しい日用品が生まれる様子を何度も見てきましたが、今回出会ったのは、その日用品を輝かせる道具。“縁の下の力持ち”の手仕事です。
「たわしは、いわば裏方の道具。それ自体の美しさも大切ですが、もっと大事なのは、鍋や食器をきれいに、かつ気持ちよく洗える形やサイズであることですね」
そう話すのは、棕櫚というヤシ科の植物でたわしを作る専門店、〈髙田耕造商店〉2代目の高田英生さん。工房に併設された販売所には、キッチン用から体を洗う柄付きタイプまで、50種近くのたわしが並んでいます。手に取ってみると想像以上にしなやか。手のひらに当たる感触も気持ちいいんです。実は、天然棕櫚の皮から取り出した細い繊維は中が空洞。水につけると柔らかくなるので、陶器やガラスにも使えるのだとか。
そう話すのは、棕櫚というヤシ科の植物でたわしを作る専門店、〈髙田耕造商店〉2代目の高田英生さん。工房に併設された販売所には、キッチン用から体を洗う柄付きタイプまで、50種近くのたわしが並んでいます。手に取ってみると想像以上にしなやか。手のひらに当たる感触も気持ちいいんです。実は、天然棕櫚の皮から取り出した細い繊維は中が空洞。水につけると柔らかくなるので、陶器やガラスにも使えるのだとか。
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