小寺慶子のレストラン予報| 西麻布〈日本料理 和敬〉 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

小寺慶子のレストラン予報| 西麻布〈日本料理 和敬〉

『カーサ ブルータス』2019年2月号より

地方発の名店が紡ぐ和食の佳味に心が満たされるでしょう。

八寸、ズワイガニの飯蒸し。見た目も美しい八寸はコースの中盤に。(写真は夜の13,000円のコースの一例)。
季節の炊き込みご飯。鮭と茸など旬の味覚がたっぷり(写真は夜の13,000円のコースの一例)。
八寸、ズワイガニの飯蒸し。見た目も美しい八寸はコースの中盤に。(写真は夜の13,000円のコースの一例)。
季節の炊き込みご飯。鮭と茸など旬の味覚がたっぷり(写真は夜の13,000円のコースの一例)。
地方の名店の東京進出がめざましい。すでに全国区の知名度を持つ人気店は、東京でもたちまち予約の取れない店になるケースが多いが、西麻布の〈日本料理 和敬〉も、今年、間違いなくブレイクを果たす一軒だろう。

東京の〈分とく山〉で野崎洋光氏に師事し、地元・愛媛の松山で6年。竹村竜二さんが新天地を求めたのは、本質を追求しながら、つねに変化を重ねていく不易流行の信念があればこそだ。

「総合力」で魅せるコース料理は、名刺がわりの飯蒸しからスタート。旬の食材を贅沢に盛り込みながら、食べ手の心を惹き込む手腕はさすがだ。からすみもちや山椒煮、チーズ寄せなど、日本料理の基本を押さえながら季節を閉じ込めた八寸は、華美ではないがしっかりと舌に佳味の余韻を残す。最後は愛媛時代からの名物、コシヒカリを使った土鍋炊き込みご飯。食材の香りや旨味が凝縮した炊きたてご飯のありがたさが、胸に沁みる。

"和を敬う"店主が紡ぐ、実直な旬味を求めて季節ごとに足を運びたい一軒だ。
オープンは昨年11月4日。『ミシュランガイド広島・愛媛版』では日本料理店としては唯一の2ツ星を獲得。新天地でのさらなる飛躍に期待が高まる。
[予算]10,000円〜
昼のコースは前日までの要予約で6,800円、9品登場する夜のコースは13,000円のみ。

[予約] 要予約
愛媛時代も連日満席の人気店だったとあって、東京でも早々に予約困難店になること間違いなし。

[ドレスコード] スマートカジュアル
カウンター主体の落ち着いた空間になじむ、大人な装いを。香水のつけすぎはもちろんNG。

〈日本料理 和敬〉

東京都港区西麻布2-7-9 1F TEL 03 3486 0149。12時〜14時30分、18時〜21時LO。日曜休。個室1室(2〜6名※要予約)。