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世にも珍しいカレーが誕生! 名門中華出身シェフがつくるカレーの分解コースとは!?|寺尾妙子のNEWSなレストラン
| Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
香港系高級ホテルの中華で腕を磨いたシェフがつくるのは、カレーのミックススパイスを分解し、ひとつひとつの香辛料に焦点を絞った料理で構成したスパイシーコース。カレー好きは〈レカマヤジフ〉へ急げ!
こんなカレーは初体験! 2020年9月、祐天寺にオープンした〈レカマヤジフ〉はまったく新しいタイプのカレー専門店。〈ザ・ペニンシュラ東京〉の中華〈ヘイフンテラス〉出身の髙木祐輔シェフがつくる「カレーの分解」コースが密かに話題だ。
「カレーに使用されるクミンやカルダモン、胡椒といった各スパイスを素材と組み合わせて料理をつくり、コースとしてお出ししています。カレーに関して初心者だからこそ、先入観なしにつくったら、おもしろいものができるんじゃないかと思って」(髙木)。
前菜、点心、メインと続くスパイシーなコースは「馬告(マーガオ)」と呼ばれる台湾産の希少な胡椒を中心に、数種の使ったキーマカレーで大団円を迎える。ここで一気に複雑な香りや辛みが弾けるのが、快感なのだ。
「カレーに使用されるクミンやカルダモン、胡椒といった各スパイスを素材と組み合わせて料理をつくり、コースとしてお出ししています。カレーに関して初心者だからこそ、先入観なしにつくったら、おもしろいものができるんじゃないかと思って」(髙木)。
前菜、点心、メインと続くスパイシーなコースは「馬告(マーガオ)」と呼ばれる台湾産の希少な胡椒を中心に、数種の使ったキーマカレーで大団円を迎える。ここで一気に複雑な香りや辛みが弾けるのが、快感なのだ。
コース料理はカレー以外、ほぼ中華の技法でつくられており、ピータンやマコモダケなど中華食材も用いられている。だが、それらがクミンやカルダモンなど、カレーのスパイスと出会うことで、化学反応が起こり、これまでにない味わいが誕生するのだ。
メインの、身がしっとりとした鮮魚蒸しや箸で切れるほどやわらかな酢豚は火の通し加減や味付けなど、文句のつけようのない仕上がり。2019年に35歳以下の才能を発掘する日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」入賞するなど、若くして実力を備えたシェフの腕前がいかんなく発揮されている。
スパイシーなフルーツポンチ、カルダモンを1粒浮かせた紅茶にいたるまでスパイス尽くしのコースは満腹になりながらも、爽快感がある。
スパイシーなフルーツポンチ、カルダモンを1粒浮かせた紅茶にいたるまでスパイス尽くしのコースは満腹になりながらも、爽快感がある。
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寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。
