FOOD
イタリアンな揚げ物が新感覚! 自由ヶ丘〈ニショク〉|寺尾妙子のNEWSなレストラン
October 1, 2020 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
人気イタリアンのシェフとソムリエが手がける居酒屋〈ニショク〉は、イートインとテイクアウトの2本立て。推しは揚げ物とレモンザムライによる特製レモンサワーだ。
和牛100%のメンチカツにイタリア産のハムカツ、旬の魚介や野菜のフリット。ラードで揚げた衣の、サクッと香ばしいことといったらない。合わせるのは特製レモンサワー! これで気分が上がらないわけがない。
自由が丘〈ニショク〉は揚げ物とレモンサワーがおいしい居酒屋。手がけたのは外苑前のトラットリア 〈ドゥエ・コローリ〉を2012年に創業、バルやビストロなどを運営してきた2人のオーナー、ソムリエの渡部武志とシェフである山口高志だ。都心の本店を閉め、名前も業態も変え、新しい本拠地としてこの店をつくったのだという。店名にはイートインとテイクアウト、2つの色合いをもつ店という意味が込められている。
自由が丘〈ニショク〉は揚げ物とレモンサワーがおいしい居酒屋。手がけたのは外苑前のトラットリア 〈ドゥエ・コローリ〉を2012年に創業、バルやビストロなどを運営してきた2人のオーナー、ソムリエの渡部武志とシェフである山口高志だ。都心の本店を閉め、名前も業態も変え、新しい本拠地としてこの店をつくったのだという。店名にはイートインとテイクアウト、2つの色合いをもつ店という意味が込められている。
「これまでと同じやり方が通用しない時代。創業の地を手放すのは心苦しい気もしましたが思いきって、住宅地を控える自由が丘に移ってきました。ニューノーマルな生活で、みなさんに喜んでもらえるものは何かなぁと考えて、揚げ物をメインにちょこちょこ小皿でおいしいものをつまんで飲める店がいい。さらにテイクアウトもご利用いただけたらと思ったんです」(渡部)。
1品300円〜の料理はイタリアンだけでなく和やエスニックの要素もあり、実に多彩。1階のスタンディング(ドリンクが200円引き)でひとりサクッと飲んで帰るのもいいし、2階で落ち着いてテーブルを囲むもよし。毎日来ても飽きがこず、さまざまなシーンで使える仕様になっている。
テイクアウトはパスタ10種とフリット4種のラインナップ。ラードで揚げたフリットは冷めても衣がカリッカリ。パスタは時間が経っても麺がくっつきにくく、モチモチの食感だ。
「老舗の製麺所〈浅草開化楼〉が開発した低加水パスタフレスカという麺はコシがしっかりしているので、テイクアウトにも向くんですよ」(山口)。
「老舗の製麺所〈浅草開化楼〉が開発した低加水パスタフレスカという麺はコシがしっかりしているので、テイクアウトにも向くんですよ」(山口)。
スタッフの接客も明るく、楽しい。そう、状況が変わってもレストランは楽しむための場所なのだ。〈ニショク〉はレストランの原点、そしてこれからをを考えさせる1軒だ。
〈ニショク〉
東京都世田谷区奥沢5-28-15 TEL 03 5755 5064。11時〜14時30分LO、17時〜23時LO。土曜・日曜・祝日11時30分〜23時LO(ランチ14時30分LO)。無休。料理300円〜。ハイボール500円〜、サワー500円〜。テイクアウトはパスタ900円、フリット600円〜(以上、税別)。LINE ID : @253otlcf
illustration Yoshifumi Takeda
寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。