祝50周年! ポール・スミスの半世紀が本になりました。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

祝50周年! ポール・スミスの半世紀が本になりました。

10月にブランド創立50周年を迎えたポール・スミス。特別な年を記念して、カラフルな糸巻紙が表紙になった本が出版されます。ポールさんが特に愛している50のものを集めた、彼の50年を象徴する本です。

『Paul Smith』日本語版(青幻舎)。表紙はポール・スミスのアイコン、マルチストライプの糸巻紙。手触りも糸のような布製だ。
表紙のサインはエンボス加工。
プロの自転車レーサーを目指して練習に励んでいたが事故に遭い、そのときに知り合ったアートスクールの学生たちからバウハウスやル・コルビュジエの話を聞いてデザインに興味を持ち、後に妻となるポーリーンの助けでファッションを学び、1970年10月9日、故郷のノッティンガムに3メートル四方、週に2日しか営業しないお店を出す。これがポール・スミスの始まりだ。それから50年、今では世界中に数百の店舗を持つブランドに成長している。
「Paul Smith」にはポールが影響を受けた、あるいは発見した50のものが並ぶ。「バウハウスの本」という項目では、自転車のハンドルからヒントを得てクロムメッキの家具を作るといった、他にはない発想の仕方に衝撃を受けたという。
アキッレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニの「トイオ フロア・ランプ」もピックアップ。自転車のヘッドライトが光源になったランプだが、調和しそうにないものを組み合わせた「大胆不敵さ」に共感したことが書かれている。
50周年を記念して出版される『Paul Smith』(青幻舎)は、2013年から世界各地を巡回した展覧会「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」同様、服以外のものがたくさん登場する。彼がインスピレーションを得たものや大切にしている50のものだ。長年の友人であるジョナサン・アイブがデザインしたアップルのiMac、ルイス・バラガンの建築やクリストとジャンヌ=クロードのプロジェクト、旅先で見つけたもの、それらはさまざまな形でポールの服やショップに活かされている。
惑星などのチャームがボタンになったシャツ。
スパゲッティの食品サンプル。
日本で見つけた食品サンプルがこんな服になる。
彼の独創的な服づくりについても触れられている。男性が昼間、ベルベットを着ることはあまりなかった1970年代にカーテン用と思われたベルベットでジャケットを作る。チャームブレスレットのチャームをシャツのボタンにする。50周年記念のカプセルコレクションのモチーフになった食品サンプルはポールが日本で見つけてサルバトール・ダリの絵のようだ、と思ったそう。Paul Smithのロゴが引き延ばされたようなプリントシャツはファクスの調子が悪くて、長く引き延ばされて出力されたのがきっかけだ。こんなものを服にしようと思う人はなかなかいない。

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