FASHION
マリー・クヮント初の回顧展が、ロンドンで開催中。
April 28, 2019 | Fashion, Art | casabrutus.com | text & photo_Megumi Yamashita
1960年代にファッションに革命をもたらしたマリー・クヮントの初の回顧展が、イギリスの〈ヴィクトリア&アルバート博物館〉で開催中。
1960年代のイギリス。 ビートルズやローリングストーンズが音楽で革命を起こしたように、マリー・クヮント(1934 年〜)はファッションで革命を起こした。世界初となるこの回顧展では、1955年から75年までの20年間を切り取り、ファッションを超える社会革命をリードしたマリー・クヮントの軌跡を辿る。
始まりは1955年にキングスロードにオープンした〈Bazaar〉。2年後にはテレンス・コンランが内装を手掛けた伝説の第2店舗もオープンし、顧客をインスピレーションに、クヮントは若々しく、かつエキセントリックな服を発信する。
60年代に入るとミニスカートやホットパンツ、それに合わせるカラータイツ、丸襟やスモッグ、そしてボーイッシュなスタイルなど、いわゆるハイファッションとは異なるまったく新しい日常服を次々と発表。時代をリードするカルチャーの旗手となる。
カラフルな色使い、光沢のあるエナメルのコートや靴、ジャージなど伸縮性のある素材を巧みに使うなど、今見ても古さを感じないファッションは、当時相当ラディカルなものだっただろう。自分らしさを表現する服、また働く女性のための服という面もあった。
始まりは1955年にキングスロードにオープンした〈Bazaar〉。2年後にはテレンス・コンランが内装を手掛けた伝説の第2店舗もオープンし、顧客をインスピレーションに、クヮントは若々しく、かつエキセントリックな服を発信する。
60年代に入るとミニスカートやホットパンツ、それに合わせるカラータイツ、丸襟やスモッグ、そしてボーイッシュなスタイルなど、いわゆるハイファッションとは異なるまったく新しい日常服を次々と発表。時代をリードするカルチャーの旗手となる。
カラフルな色使い、光沢のあるエナメルのコートや靴、ジャージなど伸縮性のある素材を巧みに使うなど、今見ても古さを感じないファッションは、当時相当ラディカルなものだっただろう。自分らしさを表現する服、また働く女性のための服という面もあった。
さらに革命的なところは、ロゴやグラフィック、広告などのデザインを通して、総合的にブランドを構築したこと。若い子達が気軽に使えるポップなコスメティックも発表。メイクの仕方をイラストで指南するなど、マーケティングも革命的だった。ライフスタイルを総合的に発信したファッションブランドとしても、先駆的存在だ。
女性解放運動であるウーマン・リブの波が押し寄せた時代だが、クヮントはその一歩先を、ラディカルなヘアスタイルとミニスカートで闊歩し、女性たちに表現の自由を与えた。会場内には、当時マリー・クヮントの服を着ていたのだろうシニア世代が、熱心に展示を見ていたことも印象的だった。
女性解放運動であるウーマン・リブの波が押し寄せた時代だが、クヮントはその一歩先を、ラディカルなヘアスタイルとミニスカートで闊歩し、女性たちに表現の自由を与えた。会場内には、当時マリー・クヮントの服を着ていたのだろうシニア世代が、熱心に展示を見ていたことも印象的だった。
『Mary Quant』
〈Victoria and Albert Museum〉Cromwell Road London, SW7 2RL TEL 44 20 7942 2000。〜2020年2月16日。10時〜17時45分(金曜〜21時)。 12月24〜26日休。12.00ポンド。