ニューライトポタリーの新スペースに見る、光の技。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ニューライトポタリーの新スペースに見る、光の技。

『カーサ ブルータス』2019年1月号より

近年、インテリア界の目利きがこぞって注目するNEW LIGHT POTTERYのギャラリーが奈良に誕生。

吹き抜けの1階は、柿渋染の和紙を貼ったパネルにランプ《Solaris》を色違いで設置。
建築家やインテリアデザイナーと数多くコラボレーションして、話題の店舗の照明計画を次々に手がけている〈ニューライトポタリー〉。自ら製品化するランプの人気も高い、注目の照明デザインスタジオだ。彼らの新しいギャラリーが、奈良の平城京跡に近いエリアに最近完成した。
シェード越しの光が壁に映える。
ペンダント用に、真鍮のバーを天井に渡した2階。
シェード越しの光が壁に映える。
ペンダント用に、真鍮のバーを天井に渡した2階。
築50年ほどの木造家屋をリノベーションした空間は、1階と2階にこれまで発表してきたランプを展示。吹き抜けの1階は、可動式のパネルにペンダントランプを設置し、広さを生かして光の魅力を伝える。コンテンポラリーからヴィンテージまで、独特の視点で選ばれた家具との調和にも、彼らの世界観が表現されている。
和紙職人のハタノワタルによる鉄媒染の壁。ランプは《Bullet》《Bullet flat》。
2階では、グリーンを混ぜた濃いグレーで壁面と天井を塗装し、部分的に和紙を貼って仕上げた。空間における光のイメージから照明のデザインを発想するのが、ニューライトポタリーのアプローチ。フォルムが主張しないランプが多いのも、それが理由だ。この場所では、そんな空間と光のもたらす効果を実感できる。照明が壁に作る明暗を生かすように配置したり、天井に真鍮のバーを渡してペンダントランプを吊すなど、多様なテクニックも参考になる。

「民家をギャラリーにしたのは、普通の住宅で照明を使うシーンが想像しやすいから。照明がちゃんと見えることに徹した空間です」とニューライトポタリーのふたり。ロケーションも心地よく、奈良の新名所になるのは確実だ。
ニューライトポタリー  永冨裕幸と奈良千寿が2015年に設立した照明デザインスタジオ。店舗などの照明計画を手がけ、その経験を生かしたオリジナル照明をデザイン。最近は丸の内の〈SENSORIUM THREE〉の照明計画を担当。

 

平城京跡に近く、最寄りの近鉄大和西大寺駅は奈良、京都、大阪の各駅からアクセス良好。〈NEW LIGHT POTTERY〉奈良県奈良市二条大路南5-1-40 TEL 0742 31 5305。11時〜18時。日曜・祝日休。